伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」が40年ぶりに復刊したので、嬉しくて、持ってるけど購入。
巻末の「■伊丹十三について(ポケット文春の裏表紙より)」という山口瞳氏(この本の生みの親。故人です)の文章を再度読み返しました。「私は、彼と一緒
にいると『男性的で繊細で真面(まとも)な人間がこの世に生きられるか』という痛ましい実験を見る思いがする」と書かれています。その後、1997年に亡
くなるまでに伊丹氏が辿った道に照らすと、本当にこの文章には“感無量”です。また、「私は、この本が中学生・高校生に読まれることを希望する。汚れてし
まった大人たちではもう遅いのである」というところには“激しく同意”するのみ、なのでありました。
いや、今読み返しても、いい本だなあ、、、。
コメント