友人が自転車を購入しようとしているが、これはと目をつけたモデルの好みの色と適合するサイズの商品が手に入らない、と嘆いている。
そう、自転車の人気モデルは、カタログとwebで見るだけのものなのだ。
欲しいと思ったときには、もう完売している。
店頭在庫を見つけても、色が気に入らなかったり、サイズが合わなかったりする。
輸入代理店が変わったとか、メーカーが買収されたとか、販路が変更にとか、船が遅れてとか、ありとあらゆる理由をもって説明されるのだが、ないものはない、ということに尽きるらしい。
5月の連休も過ぎれば、もう翌年のモデルを待つモードである。
結果、何かを妥協して、理想とはちょっと違うものを買うことになる。
それはそれで、新しい出会いでもあるので、あまりいろんなところで妥協しない方が良いのである。
パソコンも一時はそうだった。
「お客さん、店に在庫なんかあるわけないじゃないですか」
などとしたり顔で言い放つ店員も多かった。
が、最近は、ま、そうでもないような、、、。
製品のフェーズが変わったんでしょう。
クルマもいまだに人気車種は半年待ちなんて言われる。
ただ、ま、待てばほぼ確実に手に入る。
クルマは既に欲しいのがない状況なので、気にならんが、、、。
新築マンション、なんてのも抽選である。お金があっても買えない。
僕の自転車もそうだった。
これは、と思ったのは、既にどこにもなかった。
同じメーカーの一つ下のグレードのモデルが西日本の某ネットショップにあったんで予約したら、代理店変更とメーカー買収で、入荷のメド立たず、となってしまいキャンセル。
そのメーカーの製品を取り扱っているショップ何軒かに、もし入ったら連絡してね、とお願いしておいたら、そのうちの1軒が「メーカー違うんですが、気に入ってもらえそうなのが入ったので見に来ませんか」と連絡をくれた。
で、それを見に行って即決。結果はかなり良くて、いまだに飽きずに乗っている。
見に行ったときに迷っていたらすぐに売れちゃっただろうし、街でもショップでも、同じ自転車はまだ見たことがない。
ホントに流通量が少ないのだと実感している。
(パーツはシマノだし、普通のたいして高級なものではないのだけれど、、、)
この「一期一会」な感じは、ウイスキーのボトラーズものというか、中古レコード漁りというか、古書漁りというか、なんというかこう、あっ、と思ったら、即買いしないと、もう二度と出会えない、手に入らない、という感覚なのである。
なんだか人生の比喩のようだなあ、、、。
コメント