サラリーマンなので通勤しているが、基本的に電車は嫌いだし、定期券でいつも同じ経路で行くのが、どうにも飽きてしまっていけない。
幸いなことに朝のラッシュ時に電車に乗らなくても良いので、多少は助かっているが、それでも、乗り換えや特急待ちなどが調子悪いと、通勤に75分もかかかってしまう。
結果、バスに乗ったり、定期券のルートではない電車を適当に乗り継いだり、ビックカメラをチェックしたり、ジャンクなものを食ったりして、ようやく会社にたどり着く。
若い頃はオートバイに乗っていたので、会社支給の定期券を払い戻しては、オートバイで会社に行っていた。
今でも、たまにクルマで会社に行くが、やはり電車より楽だし速い。
なんだかんだ言って、東京であっても、道路事情が普通ならクルマが一番速い。
会社近くのコインパーキングに停めるわけだが、電車で行ってると晩飯の時に飲んでしまうので、それだけ比較すれば、かえって安上がりなくらいなのである。
新聞は読めないけれど、、、。
ま、電車通勤だと、いろいろ事件に遭遇することもある。
大事故なんかには遭遇していませんが、、、。
(ただ、地下鉄サリンとか日比谷線脱線などは、同路線を使っていただけに、他人事ではなかった。)
で、思い出すのは、まず、痴漢。
渋谷の東横線のホーム。4番線の方から「このヒト、痴漢ですーっ!」という叫び声が聞えたと思ったら、スポーツバッグを持った男子高校生が、改札前を折り返して1番線のホームに走ってきて、そのまま先端まで駆け抜け、線路に飛び降り、代官山方面に逃げていった。
まさに「脱兎のように」、「空を飛ぶように」ホームを駆け抜けていった。
捕まえるも何も、「ああ、若い頃は、あんな風に駆けることができたなあ、すばらしい走りっぷりだなあ」と感心しただけだった。
次はアンパン。
東横線で横に座った兄さんの目つきがヤバい。で、なんとなくシンナー臭い。
咳払いすると絡んでくる。
「あちゃ、アンパンかよ、、」と無視しているうちに渋谷の終点。
アンパン兄ちゃんが立ち上がった瞬間、2人の人相の悪いオヤジが両方から寄って来て、「アンパンなんかやってんじゃねえっ!」と怒鳴りつけ、腕を決めてホームに這いつくばらせ、あっという間に押さえ込む。
ま、ヘロヘロだし、相手は明らかに柔道とかやってる私服警官なので、かなうわけがない。
兄ちゃんのポケットからは、シンナーを入れたリポビタンDの小瓶が転がり出る。
兄ちゃんは、押さえつけられながらも、転がった瓶に手を伸ばす。
しかし、意地の悪い野次馬が遠くに蹴っ飛ばしてしまった、、、。
ほどなくして駅員と交番のお巡りさんが駆けつけ、私服2人は「いや、たまたま通りかかったもんで、お互い知らない人なんです」とかいいつつ消えていった。
ま、いろいろある、ということで。