フレットレス・ベースの弦を張り替えた。
エレキベースの弦には、フラットワウンド、ハーフラウンドワウンド、ラウンドワウンドと、
大まかに3種類あって、材質だの、太さ(柔らかさ)だの、長さだの、弦の数だのでバリエーションがある。
例えば、Ken Smith ってメーカーなら、こんな具合。
フラットワウンドは弦の表面が滑らかで、指を滑らせてもゾリゾリした音は出ない。
音は柔らかくて、ウッドベースに近い音。昔のR&Bなんかもこれですね。
半面、ブライトな音や堅い音は出ないし、スラップのキレなんてのも出ない。
モコモコした音とか、粘っこい音、メロウな音を出すにはこれ。
ラウンドワウンドは、巻き線がはっきり残っている状態の弦で、表面がざらざらしている。
歯切れの良いブライトな音、キレの良い音が出る。
ただし、柔らかい音ではない。あと、弾くときに指が触れてノイズが出やすい。
例えば、ジャコ・パストリアスは、フレットレスにラウンド弦を張り、ブリッジのすぐ近くを弾いて、
あの歯切れの良い音を出していた。
ハーフラウンドワウンドというのは、ラウンドのブライトネスを残しつつ、弦の表面をフラットにしたもの。
フレットレスの場合、ラウンドだと指板が傷みやすいので、フラットを張る場合が多いらしいが、
フレットレスでブライトな音が欲しいときにハーフラウンドを張る(らしい)。
ま、指板が傷むといっても、ベースにもよる話だし、そこまで使えば、それはそれで素晴らしいので、
好きな音で選んで良いとは思うけど。
ベースを買ったときに張ってあったのが、フラットワウンドのライトゲージ(だと思う)。
これが、ちょっとヘタリ気味だったのと、音が柔らかすぎたので、張り直した、と。
今回選んだのは、フラットワウンドだけど、ちょっと太いミディアムゲージのもの。
D'AddarioってメーカーのECB82というセット。
このメーカーの型番は、81がライトゲージで、82はミディアム。
ミディアムの方が各弦がちょっとずつ太い。4弦だと100と105がその違い。
82の後ろにSが付くとショートスケール。SLが付くとスーパーロングスケール。
-5と付くと5弦用。普通は、Low Bの5弦目が追加される。
ECB82と何も付かないので、デフォルトの4弦ロングスケールですね。
こういう型番が素晴らしく分かりやすいのが、アングロサクソン的ではある。
お茶の水で2580円だった(こういうものはネットで買う方がいいのかも)。
弦が新しいうちは、ハーモニクスもはっきりしてるし、音に張りというかキレがある。
弦をちょっと太くしたら、指が太いので弾きやすくなった感じも。
何より、太いしっかりした音が出るようになったのが嬉しい。
今度は、ハーフラウンド弦を試してみよう。ま、ギターなんかより長持ちなんだけどね。
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