我ながら適当なタイトルであるが、「さくら水産」である。実は、最寄りの駅の近くにできたのであった。
22時半過ぎて一人で、刺身とご飯セットくらいかな? という感じで入ってみたが、まず、がら空きなのに、8人がけくらいの相席テーブルに座れと言う。
既に、四十前後のおっさんがべつべつに二人座っている。ま、相席の人間に断りもせずにタバコ吸いまくるような人で、、、(苦笑)。
明らかにカタコトの女性店員に「オノミモノハ?」と聞かれたので、生ビールを1杯頼んでからメニューを見る。ま、刺身280円(税込み294円)とか、相変わらず極めて安い。中トロだって380円なのである。「おすすめ寒ブリ」(天然とは書いてない)なんて、刺身も照り焼きも280円だ。
この店は、外国人従業員が多いからか、注文を正確に受けるために、メニューと同じものが印刷された紙に赤鉛筆で数量を書き込んで渡す仕組みになっている。チェーンの全店がそうなのかどうかは知らないが、この店は紙に客が注文を書いて渡すシステムなのだ。
そのうち、相席の一人(若はげ)が、ホッピーを1本飲み切って「さっき、紙渡したんですがまだですか?」と店員に問いただす。
どうやら、紙で渡したものがそっくり注文として入っていなかったらしく、店員がカタコトながらさかんに謝っている。
若はげは、怒ったそぶりも見せずに、「もう一回書けば良いのかな?」などと注文しなおしている。人間ができているんだか、どこまでも嫌われたくないだけなんだか、よく分からんがなかなか穏やかな感じである。ほどなくして、大体のものが出てきたようだった。
で、その後、僕も注文の紙を渡してあったのだが、結局、待てど暮らせど出てこないのである。要するに、店のシステムが機能していないのだ。相席のやつの注文を通し損ねて謝ったばかりだよ、あなた。
商売の基本は薄利多売とコスト削減である。このチェーン店は、メニューはどれも安くて、従業員は日本語カタコトくらいの外国人で、この「商売の基本」ってのはできているのかもしれんが、客の注文が厨房に伝わらないってとこで、すべての工夫や努力が水の泡なのであった。
安いので有名なチェーン店であるが、ここまで安くなくて良いから、もうちょっとちゃんとしたら? ということを言いたいわけである。こんな稚拙なミスは絶対にしない、なんてことが、改めて店を褒めるときのポイントになるようでは、世の中として、商売ってものとして、情けなくはないか、と思うわけである。
こういう誰が見るか分からないblogなので、普段は名指しでのお店の批判はしないようにしているのだが、今度ばかりは名前を出さないと、このダメな感じが伝わらないように思ったのだった。
で、煙草は吸わないけれど、相席の人ほど人間ができていない僕は、テーブルに1000円札を1枚置いて、黙って店を出たのだった。ま、お通しと生ビール1杯なので、ま、いいか、というか、そんな調子悪い人たちの店から一刻も早く出たかったのだった。
レジにいた別の店員は、やはりカタコトで「アリガトゴザイマシター」と叫んでくれたのだった。
この客はレジの前を素通りしているんだけど、金払ったのか、とか、何か問題はなかったのか、というような問題意識はまったくない、機械的なアリガトゴザイマシタなのだった。
おかげで、1年以上(若干の例外はあれど)断っているラーメンを食っちまったよ、、、(苦笑)。