久しぶりに、本当に十何年ぶりに、目黒の「とんき」に行きました。
ロースかつ、あるいはヒレかつの定食が1650円。いや、素晴らしい、、、。
従業員の無駄のない動きから、納得のいくサービスまで、いまどき、あれはない。
ビールをもう1本頼んだら、冷えたグラスを出し直してきた。
ご飯もキャベツも、頃合いを見て、さっとお代わりさせてくれる。
完全に失われた世界です。
そりゃ、肉と衣の密着感がいま一つ(ま、これが特徴でもある)とか、理想を言えば一言もないわけではない。
もちろん、普通にトンカツとして美味いし、胸焼け感とか胸つかえ感とかはまったくなくて、豚汁もあっさりとできている。
でも、それは当然のこととして、磨き上げられたカウンターと古い木の床が素晴らしく清潔で、皆がしっかり働いている。
電話は黒電話だし。
あまりに見事なオペレーションに見とれてしまって、写真撮り忘れてますからね(笑)。
1階では、カウンターで見知らぬ人と並んで食うわけですが、タバコを吸わない人への配慮は、
店としてするべきだとは思いましたね。
ま、これは、吸う側の問題(左右に断りを入れるなどがなぜできない?)でもあるわけですが、、、。
その辺も時代を感じますねえ。ま、20年前で時間が止まった感じ。
そう言えば、前回、十数年前に行ったとき、けっこう込んでいて少し待ったのですが、
明らかにヤクザのオヤジ(顔に刀キズ。ほっぺた真っ二つ)が若いもん連れて入ってきたんですね。
当然、待たなきゃならんわけですが、待ってる最中に「ビールもってこい!」と言い出した。
そうしたらお店のひとは、「お席にご案内してから伺います」とビシっと黙らせてましたね。
ビールはキリンの普通のラガーで、大瓶と小瓶。650円と350円。いずれもアテのピーナッツ付き。
ま、1本ずつ飲んで1000円。定食と合わせて2650円。
これはお値打ちだと思いますねえ、、、。
ま、二十代の半ば頃、自由が丘のとんきに年に何回か行っていた頃は、たまの贅沢だったんですが、、、。
普通の居酒屋が高くなりすぎました。
で、そんなもんだろうと思わされているんですね。
年齢とともに違うものが見えてくるってことでもあるわけですが、、、(笑)。
ちょっと通勤経路が変わって、目黒で降りやすくなったので、また食べに行こう、と。