ちょっとATMでは下ろせない額のお金を下ろす必要があって、最寄り駅の銀行窓口に。
ま、退職金の一部を僕の口座から家の口座に右から左に移動するだけなんだけど、「カード+ATM」では、現金は1日100万円まで(IC対応のキャッシュカードでないと50万円まで)しか下ろせない。
振り込み手数料も、お金の移動先が駅前の目と鼻の先の銀行なのでもったいない。
払い出し依頼書に届出印を押して、通帳を添えて出す。
まず、窓口の女子行員、該当ページ以外の記帳履歴(関係ないでしょ)を不躾に延々と見た挙句(いいから処理に入れよ)、「当支店の窓口は普段お使いではないのですね」とか言い出す始末。
窓口使わないなんて、いまどき当たり前ではないか?
普段は職場の近くの銀行に行くし、大抵はATMで事足りる。
待たされるんだから、窓口なんか使わない。
ATMでできないことなんて、そうしょっちゅうあるわけではない。
これ、客の通帳の過去の記帳内容を“鵜の目鷹の目”で見てる間に、端末で僕の顧客情報を確認すべきだと思うわけですね。
近所に住んでることがすぐ分かります。
ということは、普通は朝と夜に通勤で駅を使うので、この支店の窓口(9時から15時だ)なんか滅多に来れないことがすぐ分かりますね。
ちなみに、この支店のリテール担当の営業は、自宅にセールスに来たこともありますが、そんなことも、顧客情報の確認をせずに通帳とかじろじろ見ているだけでは何も分からないと思うわけです。
客と支店の接点についてまったく何の情報も得ないまま、単に疑いだけが表に出た接客になっているわけです。
で、次。
「ATMは100万円までなんですが、窓口にご依頼くだされば無制限です。だから、キャッシュカードと暗証番号をここにお願いします」
と言い出した。
おいおい、そんなオペレーションありなんですか!?
キャッシュカードと暗証番号を一緒に渡せという話、いくらなんでもありえないでしょ!?
しかも、暗証番号を紙に書くんですよ。
4桁のマス目があるコピーされた紙(要するに銀行としての正式な用紙ではない)に、、、。
呆れてしまって、「そんなオペレーションはまったく信頼できないし、通帳と印鑑だけでお金が下ろせないのは納得がいかないですね」と回答。
それで、ようやく処理にとりかかる。
で、次。
「キャッシュカードの暗証番号をお願いします」とまた例の紙を持ち出してきた。
「だから、暗証番号ってのは、そんなところに書くような性格のものじゃないでしょ。なんで、通帳と印鑑があるのにキャッシュカードの暗証番号が必要なんですか? 通帳と暗証番号は関係ないでしょ?」と断固拒否。
そうしたら、「では本人確認できるものを」ということなので、仕方なく免許証を出す。
今度は、払い出し依頼書の余白に電話番号を書けだの、生年月日を書けだの言い出したので、
「電話番号は僕の口座情報に入っている。電話してもこんな日中は誰も出ない。生年月日は免許証に書いてある。免許証は国の正式なライセンスであり、写真も掲載されている。あなたは、僕がこの免許証と同一人物だと確認できるはずだ。その上で何を証明させようというのか? いい加減にしてもらいたい。あ、免許証のコピーはとらないでください。まったくその必要性を認めないので」
「お客様しか知りえない情報で確認を取ることに、、、」
「だから生年月日は免許に書いてあるし、電話番号だってすぐ分かる情報だ。あなたが僕の顔を見て免許証と同一人物であることを確認したことで十分すぎるくらいではないのですか? 僕しか知りえない情報は、あなたにも伝えるわけにはいかない。そこまでするのは、御行全体で決めた正式なオペレーションなんですか? それともこの支店だけのローカルルール? あるいは客を見て、あなたがどういうオペレーションで接するかを決めているのですか?」
と、ここまで言ったら、ようやく通帳と印鑑と免許証だけで自分のお金を下ろすことができた(苦笑)。
銀行ってのは本当に困ったもんだ。銀行として本人確認を取りたいのは理解できる。そうしろという監督官庁の指導もあるだろう。
しかし、その際の確認ミスのリスクをすべて客のリスクに置き換えよう、という浅知恵なオペレーションはまったく理解できない。
免許証の顔と客の顔を見間違えました、というときは銀行が責任を取る、見間違った行員にもそれなりに責任を取らせる、仕事ってそういうものでしょ、と思うわけである。
ま、でも、マネーロンダリングとかいろいろあるんだろうけど、こんなことじゃ、クルマとか「ポンっと現金で」買えないですねえ、、、(爆)。