惜しかったねぇ、駒大苫小牧。
再試合の最終回、4対1で負けている場面で、3番バッターの2ランホームランで1点差に追い上げたのは見事だった。
試合後、勝った早稲田実業のエース斉藤君が泣いていたのに、駒大苫小牧の田中君は笑顔だったのも素晴らしい。
そりゃ、悔しくないわけがないけれど、9回ツーアウトで回ってきて、4連投の斉藤君の渾身の外角ストレートを田中君も渾身の空振りで三振してゲームセットだったんだから、幕切れも良かった。
昨日の決勝戦は、延長15回で1対1で引き分けだったけれど、駒大苫小牧には2つの逸機があった。
ひとつは、8回裏の早実の2ベースのときに、中継プレーのミスで打者走者を3塁に進めてしまったこと。
これがなければ、犠牲フライでの1点は入りませんでした。
もうひとつは、延長に入ってからの満塁でのスクイズ失敗。
3塁ランナーが帰塁しようしとしましたが、サインプレーのスクイズなんだから、目ぇ瞑って本塁に突入してたらどうだったか、と思います。
というように、野球ってのは打つだけでなくて、走塁とか中継プレーとか、いろいろ状況判断が求められるんですね。
それにしても引き分けの決勝戦は、いい試合だった。
大味な試合が多かっただけに、がっぷり四つの頂点を極めるに相応しいレベルだったと思います。
ただね、今日は雨が降って欲しかった。
斉藤君は4連投、田中君は3連投、と、ま、カラダのことを考えたら、正気の沙汰ではないわけですね。
それにしても、お互い素晴らしい投球で、特に斉藤君の無四球完投で最後まであの球速とキレには驚かされました。
無駄な力を使わない投球術、大変なピッチャーですね。
二人とも、昨日の引き分けの後、もう一試合出来るのが嬉しい、と言っていたようですが、その気持ちは分かるなあ、、、。
だから、田中君は笑顔だったんでしょうね。
高校野球が面白くなっちゃ年取った証拠だな、と思っていたけれど、今年の甲子園は面白かった。
新聞にも書いてあったけど、二度とないと思われていた3連覇に挑んだのが(昔は、ただただ弱かった)北海道の高校で、しかも、ちゃんと決勝まで進んで名勝負を演じた、というのは、まったくストーリーにあふれていますね。
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