ちょっと前に書いた(Repairing speaker #1)不調でバラしていたスピーカーの修理が完了しました。
(一部、ロゴ周りのブラッシュアップが残っていて、古いプレートを貼ってあるけれど)
まず、ユニットを全て外して、ネットワークを取り出し、スコーカとツィータのローカットコンデンサを片チャン3種類、4個ずつ交換。古いコンデンサは足をカットして新しいコンデンサをそこにハンダ付け。
コンデンサは8個で1700円。こういうときには、秋葉原のコイズミ無線(自作スピーカの専門店)へコンデンサの容量をメモって持って行くと、
「3MF は 3マイクロファラド、8UF も 同じく8マイクロファラド、.01Kは、1のことだね。ぴったりのはないから、3.3、8.2、0.68で代用すればOK。台湾製のフィルムコンデンサで音は標準的ですね」
なんてことで、あっという間にパーツが揃う。ま、0.68じゃなくて、0.72でも良いかと思ったけど、ま、いいや。
コンデンサを交換して、スピーカーの端子、接点、ケーブル端子等の接触面をすべて接点復活剤でクリーニング。特に、スピーカ端子の裏側のエンクロージュアの内側は忘れがち(ここもクリップで刺さってるだけなんですね)なので、ここもしっかりクリーニング。
JBLの「秘伝」(笑)のコンデンサを替えてしまうと、ガラッと音が変わったりするのではないかとちょっと心配だったけれど、印象としては、
・音がクリアで緻密になった
・これまでは、輪郭が甘くて一枚ベールをかぶっていたような感じ(ま、それなりに雰囲気はあったけど)
・意外にも低音の質感が向上した
となかなか悪くない結果。
古臭い音がちょっと新しい感じになったかな?
コンデンサ容量がちょっと変わったので、カットオフ周波数もちょっと変わったはずだけれど、ま、スルーで使っているウーファが支配的なようで、バランス的には問題ないみたい。
コンデンサもそうだけど、全ての端子をクリーニングしたのも効いているように思える。接点のケアは基本なので、これは定期的にユニットを外してやるべきなんでしょう。ウーファを外さないとメンテできないのだけれど、ナットがバッフルに埋めてあって、ネジがバカにならないように配慮されている。
ここまでやって、そのまま戻しても面白くないので、黒だったフロントバッフル面を濃いブルーに塗装。サンドペーパーをかけて、ブルーのスプレーを吹いては乾かしてを三度。最後につや消しのクリアラッカーを二度塗り。
それにしても、最近の塗料ってすぐ乾いて使いやすい。ラッカースプレー、クリアスプレー、マスキングテープは、東急ハンズで1700円。
ということで、コンデンサと塗料関係の合計3400円で、1985年製のスピーカーがフレッシュな音と外見になりました。
素晴らしい! と自画自賛中(笑)。
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