「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」(矢作俊彦)
1975年から76年にかけてショーケンが演じた「小暮修」の30年後のお話。最近の矢作俊彦の作品のなかでは軽いタッチで、あっという間に読んじまった。ま、こういうの書かせると最高だな。
(なお、現在、野生時代に連載中の「チャイナマンズ・チャンス」は、オーソドックスな矢作節でなかなかイイ)
で、「セカンドライフ」が今回の裏テーマ。現代社会のネットとリアルの話は、西垣通(最近、「サイバーペット」を書いた)か矢作俊彦、だな(苦笑)。西垣通は、「ネットを題材にする、という点で、若い世代の奮起を期待する」というようなことを書いていたけれど、矢作俊彦は世代的には若くはないけれど、それに挑戦していると思う(携帯電話、かなり嫌いなんでしょうねぇ、、、)。
とはいえ、テレビで「傷だらけの天使」を観たことがない若い人たちには全くウケない、というか意味が分からないところも多すぎるような気もするけれどね、今回のは。岸田今日子、岸田森、水谷豊、萩原健一といった役者が演じたキャラクターがアタマに浮かんでくるから楽しめる、ってのは間違いない。
で、「セカンドライフ」が今回の裏テーマ。現代社会のネットとリアルの話は、西垣通(最近、「サイバーペット」を書いた)か矢作俊彦、だな(苦笑)。西垣通は、「ネットを題材にする、という点で、若い世代の奮起を期待する」というようなことを書いていたけれど、矢作俊彦は世代的には若くはないけれど、それに挑戦していると思う(携帯電話、かなり嫌いなんでしょうねぇ、、、)。
とはいえ、テレビで「傷だらけの天使」を観たことがない若い人たちには全くウケない、というか意味が分からないところも多すぎるような気もするけれどね、今回のは。岸田今日子、岸田森、水谷豊、萩原健一といった役者が演じたキャラクターがアタマに浮かんでくるから楽しめる、ってのは間違いない。
ま、こんな感じですね。
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ま、しかし、主人公(30年後の修ちゃん)が警官から奪った拳銃を持って「動くな、警察だ」とヤクザの事務所に入っていくと、「警察だって? 七曲署かよ」などと返すヤクザはいないよね(爆)。いつものように、この手のトラップ(分かる人にしか分からないネタ)が、そこここに埋めてあって、気がつく自分を褒めてあげたい(笑)と思わせてくれる。とてもじゃないが、全部のネタに気付くことなんかできないのだけれどね。
「ららら科學の子」は渋谷、「ロング・グッドバイ」は関内あたりの横浜、そして今回は新宿と、舞台となる街のそれぞれの時代の表情が素晴らしい。
おっと、そんなこんなで検索していたら、ワイアードビジョンで「10年前の矢作俊彦インタビュー」を発見!
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