24日の日曜は、横浜市長杯の国際カクテルコンペだった。全国のみならず、シンガポールとか台湾とかからも、バーテンダーが参加するカクテルの街を自認するらしい「港ヨコハマ」のイベント(中田市長は「どうしても都合が付かなくて」欠席:笑)。
馴染みの日吉のバーのマスターが実行委員長という関係で、クラシック部門(他にフレア部門がある)の味覚審査員を務めさせてもらった。ま、当初予定の重鎮がキャンセルになって「代打探してるんでぜひ」ってことだったのですが、、、。
気軽に引き受けたは良いが、他の審査員のそうそうたる顔ぶれを見て仰天し、久しぶりに緊張した。PBO:プロフェッショナルバーテンダー協会の方とか、泡盛マイスター協会の方とか、日本ホテルバーメンズ協会の方などなど、プロ中のプロばかり。「お客さんの立場の審査員も必要なんですよ」とは、関東地区の別の大会で優勝経験のある恵比寿のバーテンダーのコメントですが、、、。
それになにより、クラシック部門のエントリーは45人!
かくして、日曜の昼過ぎからカクテル45杯をテイスティング、という素晴らしい機会に恵まれたのでありました。ま、飲み干してたら「終わってしまう」わけで、一口か二口のテイスティングなわけですが、、、。
テイスティングは、写真のような感じで3種類ずつを15回、計45杯。最初の写真の真ん中の作品は、個人的には一番気に入ったもの。ビーフイーター47度をけっこうな量使っていて、ハードリカー好きには良いけれど、一般的にはちょっとキツかったかもしれない(すべてのカクテルのレシピがパンフレットに書かれている)。
45杯のうち10杯くらい美味いと思ったのがあって、さらにそのうちの3つに二重丸を付けて審査結果を待っていた。優勝から3位までは、美味いと思った10杯から出たけれど、二重丸の3杯は残念ながら選ばれませんでしたね。なお、審査自体は、個々の点数表に記入するようになっていて、丸とか二重丸は自分用のリストにこっそり書いておいたものです。
ま、10頭立ての競馬で3頭ボックスを買ってみたが当たらない、という感じ(笑)。
甘いカクテルは普段あまり飲まないし、ハードリカーのはっきりした味のものが好きだという個人的な好みが出てしまったかもしれません。その辺、幅広い人に飲んでもらうためのカクテル、という視点から見ると、確かに二重丸を付けるべき作品はちょっと違ったのかもしれません。
プロの皆さんの審査はさすがですね。いや、いろいろ勉強になりました。
飲んだ事がないものも含めて、さまざまな酒をベースに工夫をこらしたカクテル45杯を一気に比べながら飲む、という得難い経験をさせてもらって、自分の中でのカクテルの基準がこれまで以上にはっきりした気がするし、カクテルに対する許容度が広がったというか何というか、確実に世界が広がった感じがしていますね。
ま、それはそれとして、たくさんのカクテルをテイスティングするうちに途中で発見したことは、「酒を飲むと、酒の種類や時間にかかわらず、ラーメンが食いたくなる」であったのでした(爆)。
とにかく、30杯過ぎた辺りから、ラーメンが食いたくなってきて、、、。2時間も飲めば、たくさん飲んだら、時と場合によらずやっぱりラーメン、なのですねぇ、、、。
とはいえ、イベント終了後は既に暗くなっていたので、「暗くなったらラーメンは食べない」という“戒律”を守って、翌月曜の昼にラーメン(恵比寿・瞠のワンタン麺)を食べたのでした(笑)。開店直後の11時35分、客も少なく、開店の気合い十分で、前日からの欲求であった事を差し引いても、隙のない美味いラーメンでありました。
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