年老いた親と旅行に出かけて、
「あー、衰えたなぁ、、、。もう、こんな旅には連れて行けないなぁ、、、」
なんて思う夏休みとか正月とかってありますよね。
多分、あっても人生で1回か2回だけれど(笑)。
最近、久しぶりに89年型のALFA75で長距離を走ったら、それと似たものを感じてしまった、、、。
ああ、衰えたなぁ、もう、ワインディングで思い切り振り回すって感じでもないなぁ、、、と。相変わらず、鼻先が軽い4気筒(さらにミッションも後ろでなお軽い)のFR(フロントエンジン・リリヤドライブ)ならではの素直でイナーシャが少ない感覚のコーナリングは捨てがたいのだけれど、、、。
89年の秋に新車を60回のローンで買って以来、来月で丸20年経過するのだから、ま、仕方ない面もあるけれどね。
ちなみに走行距離は、1回メーターを交換しているので不正確だけれど、13万キロ台だと思う。最初の3年で4万5000キロくらい行ったけれど、最近は年に3000キロとかなのだな。ま、あまり乗らないので壊れない、という話はある。
最近では、2月にオルタネータが(初めて!)壊れて交換、そのときのダメージもあってその後にバッテリーも交換(電気系統はこれでけっこう良くなった)。
フューエルラインはゴムなので劣化するのは仕方ないんだけれど、何箇所か直してはいるものの、いろいろなところが問題なようでいつもどこかがガソリン臭い。
ウインドウウオッシャタンクにはエンジンの熱で穴があいていて、満タンの水が20分で漏れてカラになる(これは、新車時から良くあるトラブルでタンクは既に3個目だったりするが)。
パワートレーンまわりは、ミッションが後ろにあるトランスアクスル構造のために、エンジンとプロペラシャフトとミッション&デフの一直線が普通のFRよりも厳密に要求されるのだけれど、各種マウント類の劣化でけっこうズレてきているらしく、エンジン始動時などガラガラうるさくなってきた(エンジンマウントが欠品で探しているんだけれどなかなかない)。
ミッション一体化のリヤのデフは、駆動力をかけていると盛大に唸っている(添加剤でちょっと改善したけど一回バラさないとダメだな)。アクセルオフで惰性で走っていると唸らないので、燃費アラームのような感じだ(笑)。
エンジンの吹け上がりは悪くないし燃費も良いのだけれど、坂道でのパワー感は明らかに落ちているし、タコメーターは2000rpmから3000rpmでいつでもふらふらと動作不安定。
エンジンは調子良いんだけれど、排気系になんか問題があるみたいで、排気音が1シリンダー死んでいるか排気系のどっかに穴があいているか、って感じのボロボロボロボロ、、、という感じの音。高速をけっこう飛ばしたらなんとなくすこし直ったようだが。
ま、でも、一番衰えを感じるのは、ボディの剛性感だね。タクシーで最近のクラウンなんかに乗るとその違いにびっくりする。
細かいことを言うと、ほとんどのドアの取っ手がちぎれかかっている、エアコンの内気/外気の切り替えが動かない(幸い内気になって止まっている)、カーステレオが鳴らない(アンテナは動くんだけど。競馬が聞けないよ:笑)、ウインカーレバーのストッパーが効かないので曲がるときはいつもウインカーレバー押さえっぱなし(慣れたので問題ない)、トリップメーターがリセット効かなくなっているので、走り出す前に表示されている数字を覚えて距離を知る(笑)、燃料口のキーシリンダーがズボっと抜けてくるのでいつも自分で注意して開閉、エアコンの排水が悪く床がびしょびしょになる、などなど、、、。
不思議なことにエアコンはまあまあ効くのだな(ま、日本製だからね:笑)。
ま、キカイなんだから、金かけりゃ、ほとんどは直るんだけれどね、、、。
ボディ剛性はちょっと難しいかな? レースとかに出る訳ではないのでロールバーなんて入れたくないし。
150万円くらいかければけっこう戻るような気もするけれど、ちょっと足りないか?
ないパーツは作らないとならんしなぁ、、、。
人間で言うと、ま、もろもろ検査したら数値は悪いし、白くなったり薄くなったり、どっか痛かったり凝ってたり、しわが寄ったり曲がったりしているけれど、ま、そこそこカラ元気もあって、動くには動いていて用は足せるので騙し騙し暮らしている、という感じか?(笑)
20年間、いろいろ楽しかったなぁ、とつくづく思う。ま、アンタの代わりはいないよ、という状況に変わりはない、とかね(笑)。
あ、そういや、つい先月、87年製のソニーのテレビがダメになって、引き取られていったのだった、、、。ま、クルマと電気製品は違うからね。
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