米国のシンクタンクが、地政学をベースに21世紀の世界情勢を予測した本。
この本では、21世紀はアメリカの時代、アメリカの隆盛は今始まったばかり、という前提で、今世紀半ばに向けて力をつけてアメリカと対峙するのは、日本、トルコ、ポーランドと予測。その根拠とシナリオを縷々述べている。
個人的には、読み物としてはかなり面白く読めたけれど、インターネットとネットよる既存の社会構成要素とは異なるパワーが何をどう変えるか、というような話がほとんど出てこないのが今ひとつだったかな?
それと、地政学ってものの影響範囲をどこまで見るか、ということも気になるね。思考や行動のかなりベーシックな部分を左右するとは思うけれど、地政学だけじゃない話も多いんじゃないか、と。
でも、この本を読むと、ロケット開発、宇宙開発をこの時期に「仕分け」しちまったのは、「実は大変なこと」だったかも、って思いますね(笑)。
この本によると、日本とアメリカの次の戦争は宇宙が舞台で、真珠湾同様に日本が奇襲攻撃を仕掛ける、なんて話なんですから、、、(笑)。
ま、それにしても、「人間は必ず戦争を始める」という考え方が基本にあるんですね。