たまには、ちょっと真面目な話を(笑)。
最近一番の衝撃(ま、単に勉強不足なだけですが:笑)は下記のグラフです。
G8各国のこの20年間の名目GDPの推移なのですが、特に95年以降を見ると、伸びていないのは日本だけなのです。日本は、この15年間ほぼ横ばいを続けてきていて、2008年から09年にかけては金融危機の影響を受けて減速しています。95年のGDPを15年経過して下回っているのは日本だけなのです。
また、このグラフはドル換算なので「多少減速」程度に見えていますが、金融危機以降はドル/円のレートが2割以上も急激に円高(1ドル120円が90円程度)に振れたので、実際に円建てで考えると「かなりの減速」ということになると思われます(95年も80円割れもあるほどの円高でしたが)。
G8各国のこの20年間の名目GDPの推移なのですが、特に95年以降を見ると、伸びていないのは日本だけなのです。日本は、この15年間ほぼ横ばいを続けてきていて、2008年から09年にかけては金融危機の影響を受けて減速しています。95年のGDPを15年経過して下回っているのは日本だけなのです。
また、このグラフはドル換算なので「多少減速」程度に見えていますが、金融危機以降はドル/円のレートが2割以上も急激に円高(1ドル120円が90円程度)に振れたので、実際に円建てで考えると「かなりの減速」ということになると思われます(95年も80円割れもあるほどの円高でしたが)。
思い起こせば、IT系をはじめとする新しいビジネス、新しいジャンルの企業(ま、名前は出しませんが:笑)が相次いでおかしくなったり、消えていったりするようになり始めた時期がこの95年頃でした。
また、90年代半ばと言えば、「インターネットの商業利用が始まった時期」でもあります。
「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」(水野和夫著、日本経済新聞社刊)という名著がありますが、この本でも「95年を境にIT(情報技術)革命とグローバリゼーションにより、世界経済システムは大きく変革した」と指摘されていました。
先のグラフを見るにつけ、日本はインターネットを活用したビジネス(即ちグローバルなビジネス)を無視してきたために経済が成長しなくなってしまった、と思えて仕方がないのですね。
また、90年代半ばと言えば、「インターネットの商業利用が始まった時期」でもあります。
「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」(水野和夫著、日本経済新聞社刊)という名著がありますが、この本でも「95年を境にIT(情報技術)革命とグローバリゼーションにより、世界経済システムは大きく変革した」と指摘されていました。
先のグラフを見るにつけ、日本はインターネットを活用したビジネス(即ちグローバルなビジネス)を無視してきたために経済が成長しなくなってしまった、と思えて仕方がないのですね。
冒頭でも書いたようにこのグラフはドル建てです。米国はなんだかんだ言いつつも一人勝ちを続けています。一方で日本は、2007年に不動産バブルがサブプライム問題で崩壊し、さらに2008年にはリーマン・ショックで二番底に落とされました。しかも、同時に急激な円高に見舞われています。
前述のように95年を境に変革した世界経済システムですが、ITとグローバリゼーションに加えて、忘れてはいけないのが「金融テクノロジ」でしょう。先進国はビジネスを金融にシフトし、為替や投資をはじめとしてあらゆる手段でお金を増やすこと、お金を集めることを考え始めました。日本の15年間の横ばいは、新しい金融システムに上手く吸い取られた、という側面があると考えるべきだと思います。
前述のように95年を境に変革した世界経済システムですが、ITとグローバリゼーションに加えて、忘れてはいけないのが「金融テクノロジ」でしょう。先進国はビジネスを金融にシフトし、為替や投資をはじめとしてあらゆる手段でお金を増やすこと、お金を集めることを考え始めました。日本の15年間の横ばいは、新しい金融システムに上手く吸い取られた、という側面があると考えるべきだと思います。
これは、後講釈の最たるもの(苦笑)ではありますが、
「
日本の社会や経済が、新しいビジネスや新しいプレーヤにシフトしようと思えばできたのに、それを放棄してしまった。そのターニングポイントが95年だった。
」
ということが言えると思います。
「
日本の社会や経済が、新しいビジネスや新しいプレーヤにシフトしようと思えばできたのに、それを放棄してしまった。そのターニングポイントが95年だった。
」
ということが言えると思います。
私見ですが、「インターネットはコミュニケーションと投資のためのツールである」と考えています。コミュニケーションはグローバリゼーション、投資は文字通り金融です。この二つで大きく後れを取ったことを先のグラフは如実に示していると思うのです。
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