小学生の頃に星座を覚えたのが宇宙に興味を持ったきっかけだったかなぁ、、、。札幌に住んでいたので、夏のさそり座なんかは低くてよく見えなかったし、これは虫とか植物とかもそうなんだけれど、なんで東京基準の教科書を使ってるのかと、なんとなく不満な気持ちが子供心にあったもんです。梅雨とか言われてもまったくノレない7月だったし。でも、なんで星座を覚えようとしたんだろう?
小学生なんで、1970年前後のことか? アポロ11号の月面着陸のモノクロのテレビ中継を学校の教室でみんなで観た覚えがあるから、1969年なのかな? ま、いずれにしろ、そんな頃にちょっと興味を持ったんだろうね。
昔のことなんで、家には「百科事典」なんてのがあって、百科だから世の中のいろいろなジャンルのことが書いてあるんだけれど、宇宙のことが書いてある巻を一番よく読んでいたような記憶がある。
その後、ちょっと前のエントリにも書いたけれど、ブルーバックスはじめとして、いろいろと本を読み漁って宇宙に特有のどうすることもできない「うすら寒い」感覚を味わっていたのだけれど、なかなか身近な感覚でわかりやすく説いてくれる本ってのは少ないのも事実だったね。半分くらいしかわからなくても、何冊も読んでいるうちに「あ、これが、あの話のホントのとこね」などとなんとなく見えてくる、って感じだったんだけれど、こういう方法は今じゃすっかり廃れているかもしれん。
その後、けっこう空いてしまって、最近のことには疎くなってたんだけれど、
■ホーキング博士のスペースアドベンチャー 1
宇宙への秘密の鍵
■ホーキング博士のスペースアドベンチャー 2
宇宙に秘められた謎
この2冊を読んだらなかなか勉強になりました(笑)。1冊ごとに話は完結していますが、主人公をはじめとする登場人物は共通で、話の継続性もあります。
さすがに小学校高学年から中学くらいまでがメインターゲットなので、「理論的に正しい説明のためにけっこうすごい場面設定になっていたりする」のだけれど、アドベンチャーって言うだけにストーリーも楽しめるし、なにより2007年くらいまでの宇宙物理学や惑星天文学の成果や発見がたくさん出ていて、「へー、いま、こうなってんだ」的な驚きというか楽しさが満載でありました。
あと、写真が素晴らしい。ハッブル宇宙望遠鏡以降、天体写真ってガラッと変わったと思うけれど、それに加えて惑星探査の結果の写真とか、ネットで探せばあるのだろうけれど、テーマごとに良くまとまっていて眺めているだけで楽しめますねぇ、、、。
こういう本は、夏休みの読書に悪くないですね。ま、秋の夜長でも良いのですが、、、(笑)。
※1個間違いを見つけてしまいました。第1巻の290ページの解説ページ。3項目の最後のところに、「この差が1年間積み重なると、地球は1回自転することになる。」とありますが、正しくは自転ではなくて公転ですね。