今でも覚えているんだけれど、子供の頃、確か小学校の3年か4年くらいの頃、学校の図書館で「二年間の休暇」って分厚い本を借りて読んだ。
おお、多分これだ。2500円もするのか!(笑)
■「二年間の休暇」(ジュール・ベルヌ作 /太田大八画 /朝倉剛訳)
544ページもあるし、初版が1968年ってのも計算が合っている。間違いない(笑)。
当時は、これが「十五少年漂流記」であることさえ知らずに借りて読んだのだった。単に目に付いた中で一番厚いから、などという理由で借りたのではなかったか、と思う。
内容も面白かったし、かなり一気に(といっても1週間とかかかったと思うけれど)読んだのだけれど、この本を読んで、本っていうのは、読んでいくと確実に残りページが減っていって、面白いとあっという間に終わってしまう、ってことを子供ながらに実感したのだった。それと、読後の達成感みたいなものがあることも知ったのだった(後に、英語の本を1冊読み終える、なんて時にも同じような感覚を味わったけれど、英語の本の場合はもうたくさんだって感じでそれ以降、小説などを1冊丸々読んだことはない:苦笑)。
厚い本がシリーズになっている、なんてのもなかなか闘争心をかきたてられるものがあって、「ドリトル先生シリーズ」(全13巻セットなんてのがありますね)、「シャーロック・ホームズ」、「怪盗ルパン」、「ナルニア国物語」(数年前に岩波少年文庫で全巻買った)、「シートン動物記」、「ファーブル昆虫記」(これはずいぶん大人向けだったな)なんてのを読んだ記憶がある。ま、あとはスヌーピーとチャーリー・ブラウンの「ピーナッツ・ブックス」かな?(NHKのアニメで谷啓がチャーリー・ブラウン、うつみ 宮土理がルーシーの声ってのは最高だった:笑)
当時は、文庫じゃなかったし、ハードカバーの児童書ってヤツなので、ずいぶん学校とか児童会館とかの図書館のお世話になった気がする。当時の本は実家にはまったく残っていなかったし、さほど裕福な家でもなかったので買わなかったと思う。
何でこんな話をしているかというと、ま、「ホーキング博士のスペースアドベンチャー」ってのも、現代におけるこの路線(子供向けの分厚いシリーズ本)の本の一つだよなぁ、、、と思ったからでした(笑)。
今のところ、1巻と2巻が出ていて、来年のどっかで3巻が出て完結するらしいのだけれど、各巻300ページとそこそこ厚くて、宇宙とか星とかに興味があればサクサク読める内容なので、分厚い本のシリーズを制覇する、という快感を知るには好適だと思うわけですね(笑)。
1巻は、「宇宙論」をベースに平易な物語にしているんだけれど、ブラックホールとかに多少興味がないとなかなか分かりにくいかなぁ、、、。その点、2巻は、「地球外生命体」がテーマなんでかなり分かり易いのだけれど、コンピューターの「コスモス」君とか敵役の博士とか、大事な役割の登場人物が1巻からの継続出演なんで、1巻を読んでいた方がやっぱり分かり易いのは確かですねぇ、、、。
というわけで、読み切る快感、シリーズ制覇の達成感を子供に実感させるには、悪くない本だと思いますね。ま、お受験の偏差値にはあまり関係ないかも、ですが、、、(苦笑)。
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