一つ前に書いたけれど、銀塩のペンタックスMZ-3が壊れてしまって、24mmとか43mmとかかなり気に入ったレンズの母艦があったほうが良いなど、もろもろ考えた末に(って大して考えてないんだけど:笑)、同じペンタックスのデジタル一眼レフ・エントリモデル「K-x」を買った。
K-xはボディのみでは売ってなくて、安モノのどうせほとんど使わないと思われる標準ズームつきのレンズキットしかない(さらに使いそうにない望遠ズームもついたダブルズームキットもある)んだけど、これがビックカメラで4万ちょっとと、びっくりすくほど安い。
一つ上のモデル「K-r」がボディのみで7万ちょっと、さらに上の「K7」がボディ9万円台、最近出たハイエンドの「K5」がボディ13万円台なので、標準ズームを8000円としてもボディは3万円台でK-rの半分ということで、ラインナップの中でもホントに安いことが良く分る。K-rとの差がこんなにあるのはちょっと良く分らないけどね。
最近のデジタルモノって、なんだか知らんけど安物で十分なんだよね。コンパクトデジカメも2万しないので十分だったし(でも、携帯のほうが出番が多い)。携帯もインカメラなんか不要なので(テレビ電話って6年使ってて1回だけ:笑)、インカメラなしの安物で十分。ベーシックなものでぜんぜん問題ない感じ。すべてがユニクロ化しているというかなんというか、安物を買うのが怖くなくなった自分が怖い(爆)というか、中途半端なものを買うくらいならベーシックな方が良いというか。安物買いの銭失い、ってのが通用しなくなってきているような感じだ。
ま、どうせデジタル機器なんてのは、コストダウンしてるし世代交代は早いし、買うこと自体、そもそもが銭失いなのだ、って事かも知れん。
で、ま、撮ってみた感じだけど、ボディには何の不満もないね。必要十分な機能が分りやすく配置されていて、マニュアルなしでもほとんどまごつくことはない。撮像素子にゴミが付いていて、同じところにゼリビンズのような影が出ていたけれど、ミラーアップしてブロアーで吹き飛ばしたらOK。
付属の標準ズームも銀塩の頃の安い標準ズームなんかに比べるとはるかにマトモで、ほとんど不満がないくらいでびっくり(苦笑)。ちょっと長さがあってデカいけど、とても軽いし意外にいいかも。レンズとCMOSの兼ね合いだけど、階調が豊かでなかなか満足ですね。
手持ちの銀塩のレンズは、撮像素子の関係で焦点距離は約1.5倍になるので、24mm→36mm、43mm→65mm相当の画角に。
24mmF2は、銀塩ではあまり気にならなかった色収差がけっこう気になりますね。これ、人の肌とかとても良い描写で銀塩時代には一番良く使ったレンズの1本なんですが、デジタルにはちょっと古臭いみたい。43mmF1.9のほうは、これはまったく遜色ないというか、ボケがキレイだし色再現も相当良い。画家区が狭いのと設計が新しい、ってこともあるのでしょう。どっちも、35mmフルサイズのイメージサークルなんで、ケラれたりはしないので十分使えます。
で、プラットフォーム系(一眼さんのボディとか)は、特になんですが、「買い物は買い物を呼ぶ」ってことになりがちなわけですが、、、。
案の定、43mmは悪くないけど65mm相当でさすがに狭い、24mmはデカいし色収差なんかがいまひとつ、ってところにもってきて、自宅近くの中古カメラ屋(中古カメラもやっている写真屋なんだけど)のショーウインドウにペンタックスのコンパクトなパンケーキレンズ「DA21mmF3.2」(32mm相当)ってのを発見してしまった。新品より2万以上安くてしかもほぼ新品。普段使いには、標準ズームよりこれだな、ってことで、売れてしまわないうちに購入。一応、これにて打ち止めだけどね(笑)。
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