平日はほぼすべて外食なんだけれど、自宅で食うと残り物を片付けたり、ついお代わり(見かけ上はタダだからね)したりで、食い過ぎる傾向がある。いくら味付けを薄くしようが、たくさん食べれば塩分の積算値は増えるのでかえって良くないくらい。
とにかく、残り物とお代わりは良くない(あー、食った食った、という満足感だけ)。外食はそれだけでも価値がある。なんといっても、東京で一人暮らしをはじめたときに、「おー、これだこれだ、世の中は厳しいね」って思ったのが、定食屋でお代わりに金かかる、ってことだったからね(笑)。「ご飯お代わり自由のとこもあるじゃないですか」などという野暮な突っ込みはイカンよ(笑)。
で、最近気になるのが、塩分や油の摂取量が多くなりがちな新メニューや新企画が多いってことなんだね。競争が厳しいだけにそっち系の充実を競っているのかもしれません。特にジャンク系、チェーン系。
例えば牛丼。おろしポン酢牛丼とかキムチ牛丼とかセロリ牛丼とかキムカル丼とか、牛丼系に何かを付加したりトッピングするのが流行中だけれど、これらすべて塩分アップだよね。おろしポン酢でさっぱり、とか言っても、大根おろしはよいとしてもポン酢の分だけしょっぱいし、セロリだのキムチだのは単体で食うと、びっくりするくらいしょっぱい。
この手の話の中で最右翼なのは東京だと「富士そばのカレーかつ丼」だと思う。カツ丼ってだけでトンカツ定食より煮汁の分だけしょっぱいのに、さらにその周りにカレーがかかっていて塩分2倍、おまけにそば汁をちょっと薄めた「お澄まし」(なのか?)が付いてくるので、塩分3倍の見当。さすがに炎天下で汗だくになるような仕事ではないので、1回食ってのどが渇いて参って以来、これは避けるようになった(ま、そもそも卵とじ系はあまり好きではないのだが、ついカツ丼とカレーの組み合わせに負けてしまったのだな)。
もう一つ気になるのがクーポン。これがまた曲者で、例えば「てんや」の場合は、イカ天無料券、野菜どれか一品無料券なんてのを渡される。「ゆで太郎」は、海老天無料、かきあげ無料、コロッケ無料、そば大盛り無料なんてのが一綴りになっている。これらは、釣られてリピートしてクーポンを使うという行為が、完全に店の思うツボであって、確実に金を使う上に無料に釣られて塩と油を増やしてしまう。
今朝のズームインに出ていた「いま流行りのオリジナルメニュー」なんてのもひどいもんだよね。牛丼(軽食だとナメてると並で650kcalくらいある)なんて、ただ でさえしょっぱいのに和風ドレッシングをドバドバかけてんだから若いってイイよねぇ、、、。それ以外にも、マクドのポテトをシェイクに浸して食べるなんて のは、アメリカ人的な末期症状を感じさせるね。そもそも、ポテトとシェイクを同時に注文しないよ、とか(笑)。アイダホバーガーのセットなんてのも、そんなに揚げたイモ(揚げ油は発ガンスープと呼ばれる:苦笑)ばかり食わせるなよ、って感じだ。
基本、外食産業なんてのは、売れるのが最優先でユーザーの身体のことなんか考えていない。これは高い店でも同じだね。薄味の塩辛なんてのを常に用意している店などごくわずかだ。ジャンク方向に走るのは売れるためには大事な要素でもある(やっぱりジャンクには惹かれるよね。残念ながら。道場六三郎の料理なんてのは、どことなくジャンクな要素があるから美味そうなのだな:笑)。
もちろん、原材料などで余計な突っ込みを受けないようにするくらいのことは意識しているが、基本、企業は我が身可愛いだけ。客は無限に沸いてくるので一見で良い、はっきりした味付けにしておけば運が良ければリピートする、くらいの感覚でしょう。
ま、というわけで、僕の場合、外食だから総摂取カロリーが押さえられているけれど、塩分はけっこう摂っている状態にならざるを得ない。ラーメンやそばの汁はさすがに残すようになったけれど、それでも麺類を食べる機会は多い。ま、塩分をある程度摂らないと暑さに弱くなっちゃうらしいけど、それにしてもね。なかなか難しいもんだよ。