食は自己責任だ、というのは、言われてみれば当たり前なんだけど、けっこうそう思ってない人も居るよね。
外食なんてのはまったくそれで、一部の個人経営の良心的なお店を除いて、基本的に客の体のことなんて考えていない、と考えた方が良い。
特に大資本のチェーン店などの「安全・安心」は、客のためと言うよりは、企業の自己防衛であって、単に「直ちに健康に影響がない」ことと、モンスター系の客に対する予防線、くらいの意味だと思う。
最近、近所にできた「焼き牛丼」(牛肉をタレで焼いてメシの上に乗せた牛丼)なんてのも、自己責任を問われるな店だなぁ、、、。居酒屋チェーンの新業態だそうだが。
写真は並。オープンセールで通常320円のところが280円だった。あえて既存のチェーン系丼モノで例を出すと、松屋のキムカル丼からキムチを抜いた感じ。キムチ乗せもあるけどね(笑)。24時間営業なんだけど、深夜にこれはかなりヤバい。焼きチーズ牛丼なんてのは、かなりのもんだよな。プラスいくばくかで、「から揚げセット」だの「エビフライセット」だのまである。
ま、「こんなものを五十面下げて食うほうも、食うほうだ。ましてやセットとか、、、」ってのが正しい認識であって、こういうジャンクな魅力で商売をするのが外食の一つの方向性ってのは間違いないのであるな。
それにしても、最近の外食の「分りやすいジャンク化」たるや、目を見張るものがあるね。ファミレスのハンバーグの肉汁、いくらなんでも多すぎだろ、とか。前述の丼系ファストフードもそうだし、ラーメンの濃厚化もかなりのものだ。
これ、メタボ検診とかよりも、先にどうにかすべきことなんじゃないか、とさえ思ってしまうね(笑)。
極論だけど、タバコの自販機より深夜のラーメン屋のほうが、日本の医療費増加に寄与しているのではないか、とさえ思える。
(誤解のないように言っときますが、僕は規制論者ではありません。自分の中での優先順位としてタバコより深夜のラーメンを避けるってことにしている、というだけです。たまたま日が暮れたらラーメンはご法度にしているので、深夜のラーメン屋は不要な存在でもあるのです。念のため:笑)
ほかにも、食べるラー油が大流行とか、何にでもマヨネーズのマヨラーとか、同じものばかり、あるいは、いままで摂取していなかった油を純粋アドオンで毎日のように食ってたら、そりゃもろもろ数値も変わるでしょ、って話なんだけど、こういうことをメーカーに文句言ったりする人も居るらしいのだな。それは、メーカーじゃなくてあなたの責任、だよね。
こういうタコなヤツは、自己責任ということを忘れて外部のせいにしようとする傾向が強いので、これを「タコ責任」と呼ぶことにした。なんで、タコ責任なんて言い出したかというと、きわめて個人的な記憶なんだけどこういう話。
高校でクラス替えがあったとき、新しい担任が、「知らない顔も多いので、知ってる人を皆に紹介する自己紹介ならぬ『他己紹介』をします」なんて言い出したのを急に思い出したんだな。誰が誰をどう紹介したか、なんてことよりも、その「タコ紹介」って言葉、もっというと「タコ、タコ」って語感と音だけがアタマに残っているのだな。ちょっとこれは教育の成果としてはどうかと思うけどね(笑)。
というわけで、タコなヤツほど「タコ責任」の傾向が強いのではないか、ってことで。
ま、でも、ジャンクだの生活習慣病だのと並んで、放射能も日本の外食にとっては、同じような要素の一つに過ぎないんだよね。確かに、「直ちに影響がない」って点では共通という見方もできるかも知れんし、真面目に対応しだしたら商売にならん、ってのもあるだろうけど、あまりに動きが鈍いね。十分に意識しつつ商売してます、って態度を見せるだけでも意味があると思うのだけどね。
牛肉汚染(スケープビーフと言われてますが)の真っ最中にハンバーグで販促かけて肉の産地についての記載がまったくないファミレス(被災地の食材を使うと宣言をしていた)とか、いつもと同じようになんの説明もなしに「和牛一頭買い」などと商売を続けている焼肉屋、「銚子港直送」を相変わらず売り物にしている寿司屋、産地をまったく書かずに商売している八百屋、いやに安いランチバイキングの山盛りのサラダ、などなど、ま、なんと言いますか、店も店なら客も客(ま、自己責任か:笑)な感じで、、、。
給食とか病院食とかは問答無用なので困ったものだけど、数値やもろもろの周辺情報の意味を理解して、自己責任で選択して食っていく以外にないんだよね。もろもろ偽装とかされちゃうとホントに困りますね。
コメント