写真のCDは、最近amazonで買ったんだけど、「シャドウ・ダンシング」(1979年)と「サタデーナイト・フィーバー」(1977年)という2枚のアルバムの曲を1枚に収めたもの。去年の5月に亡くなったんで制作されたのかと思ったけれど、ジャケットにもCDにも、2011年とか一切入ってないんだよね。曲名しか書いていないそっけなさ。1曲目のシャドウ・ダンシングにちょっとノイズがあったり、サタデーナイトのほうは修正しているみたいだけれど、素晴らしくお買い得だ。
こういうポピュラーの大ヒット曲の超有名なメロディーをさらっと弾いて、間延びとかまったく感じさせずに聴かせるのはこの人のリードギターならでは。この頃、30代で絶好調だね。オリジナリティ溢れるフレーズ(メロディーは誰もが知っているポップスなのに:笑)、抜群のリズムの切れ味とグルーヴ、エレキギターのキレイな音が堪能できる。アドリブのシングルストリングからカッティングに入るところなんて惚れ惚れするね。
ビージーズの曲(映画とかで大ヒットしたからカバーしたんだろうね。この辺の「軽さ」もこの人のいいところだと思う)もそうだけれど、スティーリー・ダンの「ペグ」なんてのも、スッチャカ、スッチャカってリズムに完璧に乗った転がるようなアドリブが素晴らしい。ガッド・ギャングとかソウル・サバイバーズなんかも渋いんだけれど、この時代、Stuffやってた頃のコーネル・デュプリーはホントにいいね。
この前に「ティージン」っていう初めてのソロアルバムを出していて、これは間違いなく名盤だと思うんだけれど、初めてってこともあるのか、かなり気合が感じられるんだよね。でも、今回CDになった2枚は、なかなか力が抜けていて軽い感じがする、ってのもなかなか好ましいところ。
もちろん、アナログのLPで2枚とも持っていて(サタデーナイトのほうは欧州盤で「ギター・グルーヴ」というタイトル)、ミストーンまで全部覚えているくらいずいぶん聴いたんだけど、サタデーナイトはLPの穴が中央からズレていて音がゆらゆらして落ち着かなかったんだよね(安かったんです:苦笑)。これまで、CD化されてないみたいだったんだけど、今回2枚いっぺんにCDで聴けるようになってとても嬉しい。年末年始のヘビー・ローテーション(笑)。