相馬と南相馬の小中学生の子供たちを呼んでの「リリーフ相馬プロジェクト」(facebookのページはこちら)によるキャンプ。去年は河口湖近くのキャンプ場でしたが、今年は富士山の反対側にある「富士山こどもの国」にキャンプサイトを設営して、2週間にわたって1週間ずつの2クールで実施しました。
富士山こどもの国には、いくつかのキャンプ施設がありますが、今回は、冬は人工降雪機で雪を降らせてソリで遊ぶ「ゆきのおか」というほぼ中心部に位置する芝の広場が会場。子供たちとボランティアスタッフの寝泊り用の10張りのテント、食事用のトンネル型のテント4張りを中心にしたキャンプとなりました。テントはキャンプ用品のコールマンさんからの貸与でとても快適なものでありました。
広場の脇には、トイレや水道が完備。電気も来ています。持ち込んだキッチンユニット(クレープ屋の屋台を流用)に電気、プロパンガス、水道、下水を整備して、食事は自炊とバーベキュー。夕飯のカレーや麻婆豆腐などは、子供たちの班ごとにカセットコンロで作ります。ご飯を炊いたり、朝昼などはキッチンユニットでの用意です。下の写真はある日のお昼。吉野家の牛鍋丼を真似たものですが、豆腐は日光の太子食品工業さんからご提供いただいた美味しい木綿豆腐、その下には近江牛肉専門店さんからの近江牛の薄切りで作った牛丼の具が隠れています。当然ですが、大変に美味い牛鍋丼になりました(笑)。
これ以外にも、米国食肉輸出連合会(USMEF)からのアメリカンポーク&ビーフでのバーベキューや富士納豆製造所さんからの大粒の美味しい納豆、キューピーさんからのドレッシングはじめとした各種製品など、多くの企業の支援をいただいて、食材の豊富さ品質の高さには素晴らしいものがありました。下の写真は、USMEFからのネブラスカ牛。1枚1ポンドくらいですね(笑)。左に見えているのは、焼きそばにバットを被せて蒸しているところです。
食材やご支援いただいたものの話が多くなってしまいましたが、キャンプ期間中のプログラムとしては、富士山こどもの国のなかで遊ぶことはもちろん、西伊豆・土肥までバスで行き土肥カヌークラブさんのご協力でシーカヤックを体験、富士の5合目までバスで行って宝永山火口の見学、越前岳登山、富士市内のプールでの水泳、NTTドコモさん貸与のタブレットでのネット学習ソフトの体験、近くの勢子辻の地域の皆さんが草刈をしてくださった広場でのボール遊びなど、盛りだくさんの内容が設定されていました。下の写真はシーカヤックの様子です。
参加してくれた子供たちは、小学生から中学3年まで。去年見た顔も多数。去年は中3で今年は高校生になったのでボランティアとして参加、という子もいて、リピートしてくれるのは嬉しいものだなと感じました。
主に子供に接するのは大学生のボランティアですが、彼ら彼女らが本当によくやってくれたので、我々オジサンたちは疲れを知らない子供たちと常に接していなければならないということはなく、大変に助かりました。
ま、こんな感じのキャンプが2週間なのですが、そうはいっても週次更新のサイトの仕事などしている身としては、簡易テーブル、PC と Xi (残念ながらLTEではなくFOMAモードでの接続でしたが、ま、十分です)を持ち込んで仕事もするわけです。富士山こどもの国は、標高が900メートルくらいなので、仕事するには涼しくてとても良い環境でしたね。月夜に富士山を見ながら仕事する、というのはなかなかないシチュエーションです。ネットがつながれば仕事が出来る、しかも無線で OK ってのは、本当にありがたいと、今更ながら実感しました。途中、根つめるところで2回ほど横浜に戻りましたが、最近のBフレッツマンションタイプはあまり速度が出ないし、そもそも、横浜は暑いので、山のほうが明らかに快適でした(笑)。とはいえ、この辺は、仕事を進める体制が外注さん含めて整備できていて、完全にルーチンとして回るようになっている段階の仕事だからこそでしょうね。プロジェクトの体制整備とか試行錯誤の時期にはちょっと難しいかもしれませんね。
子供にとっても大人にとっても一番の問題は電源だ、というのも今回の発見でしたね。ほぼ全員が携帯を持っており、さらにゲーム機やデジカメがあります。仕事をしたりキャンプの様子を伝えるために、あるいは、もろもろの連絡のために、大人が優先ではあるのですが、子供を含めたコンセントの争奪戦は大変に熾烈なものでした。
私自身の役割は、去年は、子供たちとソフトボールをしたり、写真を撮ったりという感じだったのですが、今年は食事など含めてそれなりにコミットしたので、けっこう大変でしたね。終わって2日くらい経って、ようやく疲れが抜けてきました(虫刺されの直り度合いで測れる気がしますね。両足、刺されまくりで:苦笑)。このプロジェクトのリーダーである長尾さんとは、日吉のバー「画亭瑠屋」で出会ったのですが、こんなお付き合いになるとは思いませんでしたね。食材はじめ、多くの支援者との折衝、会場の選択やプログラムの企画など、頭が下がることばかりです。とても良い経験をさせてもらったと感謝しています。
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