東横線の渋谷も、副都心線との地下での接続まであと1ヶ月ほど。ずいぶん乗り降りしたホームだけれど、忘れられないことが二つある。
ひとつは、5番降車ホームから「このひと、痴漢ですーーーっ!」って女の絶叫。オレは1番降車ホームにいたんだけど、まさに「脱兎のごとく」駆けてくる男子高校生。完全に両足が空中の飛ぶような走りっぷりに「若いっていいなぁ」と見とれるほどだった。彼は、ホームの端まで走って行って線路に飛び降り、代官山方面に姿を消した。今頃、どうしているかね。もういい歳だと思う。
もうひとつは、午前中の遅めの時間帯に先頭車両で座っていたら、隣の塗装工と思しき兄ちゃんがシンナー臭い。咳払いをすると絡んでくる。困ったなと思いつつやりすごしているうちに渋谷到着で降りようとしたら、その車両に乗っていた私服警官2名が「アンパンなんかやってんじゃねぇっ!」と兄ちゃんを取り押さえた。ポケットからリポDの瓶に入ったシンナーがコロコロと転げ出る。兄ちゃん必死に手を伸ばすが、情け容赦のない他の乗客が蹴って線路に落としてしまった。兄ちゃんがっくりと脱力。うなだれて駅員に連れて行かれた。私服の二人は、「いやぁ、通りすがりのモンで」と小林旭のように去って行った。
いろんなことがあったんだろうけれど、私はこのふたつが忘れられない(笑)。
最後の写真は、みなとみらい線になる前日の最終日の桜木町行き。
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