「こういっちゃなんですけど、悲惨な状況って面白いんですよ。」これは、久しぶりに激しく同意した「
六角精児さん(俳優)と読む『苦役列車』」の中の一文。
悲惨な状況ってのは、ま、言うなれば「人生のネタ」だよね(笑)。
オレも「苦役列車」は読んだけれど、言わんとしていることは大変に良く分かる。
ま、オレなんかの場合でさえ、まだまだ甘いって言われるかも知れんけど、悲惨話はいくらでも出てくるからね。
「いや、参ったよ、メーカーのヒマな部署に居た日にゃぁ、どんだけ干上がるの?」みたいな話だけどね(苦笑)。
雇用された状態にあったとはいえ、兼業禁止のサラリーマンゆえ、工夫の余地がなくてキツかったり、ってな側面もないわけではないし。
でもね、自分の話をちょっと第三者的に見て茶化しているのは健全なのだけれど、他人が悲惨な状況にある場合に、それを面白がっちゃイカンよね。ま、お互い悲惨、ってのもあるか?w
内田樹さんがブログか何かで、「自分のことは棚上げしても、他人が落ちていく様を見て楽しむ立場にいることをリスクを取ってまで選択したのが今の日本である」というようなことを言っていたけれど、この話をしたら「他人の不幸は蜜の味。これがエンターテインメントの基本」って喝破した先輩が居て、あ、その一言で終わっちゃいますか!?と妙に納得した記憶がある。
で、他人の不幸を楽しんでいるつもりの人達さえも、実はこれからどんどんダメになっていく可能性大ってことだよね。
ま、何が言いたいかというと、これからますます「悲惨な状況にある自分を面白いと思えないとやってられない」って世の中になるんじゃないか? ってことなんだな。その要因はいろいろ、だね。金なんてのは、実はその要因としては軽いほうかも知れない。
それにしても六角さん、オレと同世代なんだけど「何度も離婚」ってのはなかなかヤルなぁ、、、(笑)。