「食は一期一会」とずっと書いてきたけれど、またしてもそれを痛感させられてしまった。また来よう、と思っていて、ちょっと足が遠のいて、再訪してはみたものの、、、ということは、よくあることだけれど、、、。
東急東横線の自由が丘、自由が丘デパートとは反対側の東横線に沿った小路にあった焼き鳥屋の「淡海」が廃業してしまったようだ。同じ通りで駅に近い鰻のほさかや、居酒屋の金田なんかには行っていたのだけれど、淡海はちょっと御無沙汰だった。前を久しぶりに通ったらキレイに更地になって、コンクリートが打ってあった。
更地になっただけで、ビルにして再開、って事もなくはないと思うが、木造で気負いのない、夏はナイター中継のラジオが流れているあの店がなくなってしまったのは、なかなかに悲しいことである。
淡海は、焼き鳥の豊富な品揃えと安さがありがたかったし、自家製のポテトサラダが本当に美味しかった。それとイワシには、丸干し、メザシ、ウルメなどが揃っていて好ましかった。
というわけで、メモリアルな焼き鳥の写真を。左から、カシラ、ねぎま、ももニンニク、豚バラ。
1984年の12月から10年くらい、自由が丘、都立大界隈に住んでいたので、かれこれ30年、たまにではあるけれど淡海で焼き鳥を食っていた。周りの店がどんどん変わる中、ずっと昔のままで営業していたけれど、新しくできた向かいのギャラリーの客が店の前を平気で塞ぐなど、なかなかメンドクサイことも発生していたように思う。
ま、客の側からすると、廃業する店を残念に思うわけだけれど、店の側からすると、老舗であればあるほど、馴染みの客が引越しなどはまだしも、健康上の理由で飲めなくなったり、死んでしまったり、と歯が抜けるように減っていく状況に直面するということも言えるので、一方的な話ではないんだけれどね。新しい客を開拓することこそが大事なんだとは思うけれど、新しい客におもねっても店としては魅力が無くなるしねぇ、、、。
昨年末は、仕事を全部終えてから一人で淡海で焼き鳥を食って、とても落ち着いた年末/年度末(12月決算なので)だったのを覚えている。今年の仕事納めは、どうしようかね?(ま、ちょっと気が早いかねw)
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