相馬リリーフ・プロジェクトが2011年の夏に始めた相馬、南相馬の子供たちを呼んでの富士山麓でのサマーキャンプ。3回目の今年は、去年と同じ「富士山こどもの国」にて、8/2-9の7泊8日で実施した。
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去年は二十数名ずつの2クールだったけれど、今年は40名強の1クール。去年も参加してくれた子はもちろん、3回連続で参加の子もいるし、一昨年参加していた子も目についた。たくさんのサマーキャンプの企画がある中で、我々を選んでくれること、信頼して子供を預けてくれること、顔を覚えていてくれることは素直に嬉しいものだ。
去年同様に厨房を担当する身としては、美味しく楽しんでもらおうということを第一に考えた大変に緊張した1週間だった。参加の子供たちと常時十数名のボランティアスタッフの食事ということで、料理における「量」というものの影響力の大きさ(湯が沸くまでにかかる時間とか、炒めモノなら何回に分けるとか様々)を実感させられた。もちろん、素人が飯作って腹壊したなどまったく洒落にならんので、この点でも久しぶりの緊張モードだった(この歳になると、日常的にはなかなか緊張することってないもんですよねw)。
撤収が完了して主催者の自宅で晩飯をご馳走になっているときに全員無事に帰り着いたという連絡を受け、さらに翌朝、主催者の自宅の近所から参加した小学生の元気な姿を見たことで、ようやく「あー、終わった。良かった」と実感することができた。
今年も、西伊豆の土肥でシーカヤック、登山、乗馬、温泉などアクティビティは盛りだくさんだった。厨房担当は、それらに参加しているとその次の飯ができないので、居残るのだけれど、乗馬のときに昼飯を届けて、そのときに人生初の「ホースバックライディング」を短時間だけれど体験できたのが個人的にはとても良かった。
仕事は、この週が少し楽になるように調整はしていったが、屋内の場所を確保して Xi でネット接続することで、問題なく進めることができた。富士山世界遺産効果か、去年は3Gでしかつながらなかったけれど、LTE でつながる場合も多くなり、標高1000m超ゆえの涼しさと相まって、仕事をするにはかなり良い環境だった。
実際の厨房まわりの作業は、毎食、例えばご飯なら最低で3升炊く(通常は3升、頑張れば4升まで炊ける釜。カレーの晩は6升が消えたw)必要があった。また、料理を作れば、大きな鍋やボウル、まな板、包丁などの調理器具が汚れるわけで、それを洗わなければならない。役割分担とオペレーションがしっかりしていないと、もろもろ良い状態を維持できないので、割り切って皆さんに裏方作業をお願いした。
黙々と毎回ご飯を炊いてくださった方、とにかく厨房から出る洗いものと清掃を徹底的に受け持ってくださった方、ハンバーグやホイル焼きを手分けして作ってくれた皆さん、バーベキューの時にグリルに張り付いて肉や魚介を焼いてくださった方々。これらの方々には本当に感謝の気持ちしかない。
毎日のメニューは、一応は決めてあるけれどその通りには行かないことが多々。厨房内は、やはり一人ではワンパターンになったりして臨機応変の対応に限界がある。素晴らしい料理センスの大学生ボランティアT君とのアイデアと役割の相互補完が楽しかったし、彼がいなかったら途中でグズグズになっていたと思う。指揮命令系統というよりはツートップな感じだった(と私は思ってますが、本人どう思ってたかは知らないw)。
子供たちがたくさん食べてくれたのが何よりだったけれど、さすがに毎回の量の呪縛からは逃れられない。夜には翌朝の仕込み(遅れるとすべての予定が遅れる)等も必要だったりで、ボランティアスタッフ向けの夜の食事は若干手薄になってしまったことは否めず、そこは至らぬ点を申し訳なく思っている。
最後に、今年も各方面から多大なご支援をいただいたことに深く感謝いたします。会場の富士山こどもの国様、テント類を貸していただいたコールマン様、USMEF(全米食肉輸出連合会)様をはじめ、豚・牛・鶏、魚介、マヨネーズやドレッシング、野菜などの食材をご提供いただいた皆様、キッチンユニットやプロパンガスなどのファシリティでご協力いただいた皆様、シーカヤックや乗馬をご指導いただいた皆様、調理器具や食器を貸していただいた皆様、などなどたくさんの方々のご協力でこのキャンプが成立していました。ほかにもご支援をいただいていると思うのですが、主に厨房から見ていた私ゆえ漏れがあるかもしれません。そういった点があればお詫びします。
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