このたび、諸般の事情で自分の会社の定款、取締役構成、本店住所を変更したのですが、ま、例によって例のごとく、濃厚な予定調和とも言えますが、「法務局」に大変に呆れたので一筆。
1)本店を横浜市から世田谷区に移す、ってんで、それなりに書式を揃えて世田谷に相談に行った結果、まず、横浜で移転手続してから、世田谷に出せとのこと。
2)というわけで、横浜分を一式持参して横浜の法務局に行ったところ、
・世田谷の分もこっちに出せ、両方全部持ってこいとのこと
・横浜が完了したら世田谷に郵送するとのこと
・取締役決定書には、取締役になった人もハンコを押して出せ
・印紙代は全部で10万円、 ジュウ・マン・エン!!! ここで全部払え
本店登録変更3万、定款変更3万、取締役追加1万、本店移転先で登録3万
(ま、知っていましたが、、、ぼったくりバーより酷いな。日常の倹約なんか、、)
・あれが足りない、これが書いてないうんぬんかんぬん
とのことで、指示をメモしていったん退却。
3)昨日の直しの指示を完璧に反映させて印刷し直して再び出撃するも、別の人が、
・取締役決定書は、株主総会議事録にあるから要らない
(おいおい、これに新任取締役のハンコが要るって言われたんでハンコ買ったんだよ)
・議事録に記入されていないことがあるので記入せよ
(おいおい、そんな基本的なことまでかよ。昨日チェック受けたんだよ)
・追加は行の間に小さい字で書いてくれ > 無理。下の方に書く(苦笑)
・ここにハンコを二つ捺せ、というので、なぜ必要なのかと尋ねたら、正式書式に二個の押印欄があるから、という。その正式書式はネットでダウンロード可能なのか、と尋ねたら知らないらしい。つまり、どこにいくつハンコを押す必要があるのかが、申請者にははっきり分からんのである
・要はハンコ持参は必須であるということなのか、と尋ねると「なるべく持って来い」という。明らかにハンコがないと提出できないんだから「なるべく」じゃなくて必須だろうに(苦笑)
・というわけで、細かい字をたくさん書いて(けっこう間違えるよね。ワープロ等で書けとあったのに下手な誤字ありの手書きで追記だ:苦笑)
などなどを経て、いろんなとこにハンコを捺して、ようやく万端揃ったので、10万円の印紙を買ってきて張り付けて「提出窓口」に出したわけですね。
ところが、これで終わらないのが「さすが」なのでありました。
まず、話は前後するんだけど、前述3)の内容チェックの前に提出窓口の兄さんに持って行ったら。「ここは提出の受付だから」と中身を見ようともしない。内容確認するのは相談窓口だからと言い張っている。昨日、相談してその指示通りにして持ってきた、君が見て揃ってると思ったら印紙を買ってくるよ、と言っても、印紙がないものは絶対に中は見ない、の一点張り(昨日のお姉さんは、パラパラと見てくれたけどね)。
結局、印紙を貼ったは良いが間違いがあるとなるとまた面倒(何と言ってもジュウマンエンだからね)なので、前述の相談窓口での再度の内容チェック&修正となったのでした(で、いろいろ直しやら不要なものやらあって呆れたわけで)。
というわけで、修正、印紙などもろもろ完了して提出したら、今度は受け取りの控えは出さない、と来た。
まさに、「来たよ~、こう来たか」って感じで、心底嬉しくなったねwww
ジュウマンエンも払った会社の登記変更だよ。受け取り証明の一つもなくてイイと思ってんの? 事務処理ミスがないとは限らんでしょ?
オレの住所と電話番号は書いてあるけど、オレからの問い合わせをどうやってトレースするのか、と尋ねると、「会社名で探せば、、、」などと言っている。
結局、自腹でコピーを取ってくれば、それに受領証を貼って控えにする、ということが分かった。
受領証、あるじゃないか! 出せるじゃないか! どうして、まず「出しません」という答えが出てくるのか? 「受付年月日と受付番号、担当者名くらいの受領証」をその場でサクッと出すようにしていないのかマジで理解に苦しむね。
ま、やれと言われたことをやっているだけなんだろうけど、そもそも、ジュウマンエン(しつこいw)も取っておいて、君の職場のコピー機でコピーをとるのがそんなに難しいことなのか?
というわけで、地下の売店(現場は6階)まで行ってコピーを取って戻り、ようやく提出完了。受領証が貼られたコピーを持ち帰ってくることができました。
そしてさらに、最後にもうひとつあった。
コピーを取って戻ってきたら、相談窓口のほうが「1時までお休み」なのでありました。昼休みに相談に来ても無駄足なわけですね、ここの役所は。ダメ出しじゃなくて、呆れのダメ押し、だな。
ま、担当者が違うと言うことが違うんじゃ、あまり交代されても困るけどね(苦笑)。
やれやれだよ。多分、ここ最近で一番血圧が上がったと思うな。
徒歩数分なので、歩いて行ったのが唯一の救い。たまらず、昼飯に血管拡張剤(ビールだよw)を服用した。
え? そんなときのために司法書士がいる?
そりゃそうなんですが、控えも出さないつもりの詐欺みたいなのに10万円でさえバカ高いと思ってるんですから、司法書士の皆様には申し訳ないけれど、さらに数万円の手数料はちょっとねぇ、、、。こんな小さな仕事でご面倒をおかけしては申し訳ない、ってのもありますし。
なにより、運転免許の代書屋(使ったことがない)なんかもそうなんですが、本来、役所への書類提出なんてのは、誰でもできるべきものであって、そのやり方が誰にもわかるように、かつ容易にアクセスできる方法で公開されているべきものなんですよ。
字も読めないような庶民には分からない仕組みにしておいて、分かっている一部の方々が役所との間に入って手数料を、なんて時代でもないでしょう。
窓口に出てきた人によって言うことが違うとか、そのためにいちいちやり直しが発生して無駄な金(ハンコも買ったし、コピーもしたし、kinko'sでプリントアウトもした)と時間がかかるとか、いい加減にしてほしいわけですね。
これ、銀行の窓口なんかにも言えることで、大きな金額の振込かなんかのときにハンコと通帳と免許証(本来不要のはずですが)を出しているのに「この紙にキャッシュカードの暗証番号を書け」なんて言われたことさえあってかなり呆れました。
「ホントにあんたの金か」というわけで、ほとんど嫌がらせに近い失礼な話です(苦笑)。拒否すると奥の方で相談したりしているのが、また許せないですね。
しかも、これが支店や窓口によって対応が違うわけで、暗証番号書いて出しちゃう人とかいるんでしょうねぇ。
免許にしても、すぐにコピーとか言い出すので、「本当に必要なら手書きで番号を控えろ。写真と顔が一致しているかどうかは窓口担当であるあなたの業務であり責任だ」とこれまた嫌がらせに近い対応をするようにしています。
要するに、出す方は分かりやすく情報提供されていないからある程度仕方ないにしても、受ける方さえもが誰もちゃんとした本来のルーチンなり提出物なりその内容なりを知らないわけで、出てきたものに対して自分の知識範囲とローカルルールで気付いた点に文句をつけているだけなわけです。
「そもそもの最初に出てくるもの」に間違いをなくすためにはどうするか、ってことにもうちょっとアタマを使ってほしいモンですね。
ま、基本的な話として、いまどき「紙で持って行かなきゃダメ」ってのが信じられないわけですね。
メールで担当者(部署のメールで構わないですよ。文書は全部MS Wordだし)に添削してもらって、最終版にハンコ(ハンコってのも、これまたアレですがw)捺して郵送、ってので十分だと思う、というかそういうルーチンを用意すべきです。
手続きがネットや電話で全部済む、ってのは、電話や携帯なんかのエラく官僚的な会社であっても、また、MNP防止なんかでセコイ策を弄したりしていても、まだマシだと思えますね。プリントアウトを持って出向いて、たらいまわしの挙句ダメ出し食らって、また修正して印刷してハンコ捺し直してうんうんかんぬん、、、w まったく呆れる仕組みでございます。
しかも、印紙代ジュウマンエン(!)なわけで、何言ってんの? って感じです。
ま、昨日、以前に会社の印鑑証明を取った新横浜の法務局にわざわざ行ったら、会社の登記関連は馬車道の本庁(ウチから徒歩数分じゃねぇかよ!:苦笑)でないとダメ、って言われて戻ってきた無駄足なんかは、手続き場所の確認が不十分だったオレが悪いってのもあるけど、その後の顛末が酷過ぎて完全にどっかに飛んで行ってしまいましたわな。