富士山麓はけっこうな雪が降って、四駆&最新のスタッドレスで問題なく走ってはいるものの、一見、ヘビーデューティな感じのフォレスター、以下の点で全くダメなことが雪の上を走ってみて分かった。
雪の上を走ると、クルマの下回りに雪が張り付き、特定の場所にたまる。それが凍って氷の塊になり、下回りにそれがいくつも張り付いた状態になる。これ、エンジンかけるときなんか、明らかに変な音になるし、走行中に少し融けてくると暴れてガラガラとうるさい。
下に入って様子を見てみると、とにかく変な隙間が多くて(つか、ガード等のない普通の造り)、雪だの泥だのが入り込んで溜まるようなところがたくさんある。それらの隙間にびっしりと雪が固まって凍ったものが入り込んだり張り付いたりしている。
例えば、排気管は右出しなので右側は多少融けるからまだしも、冷たくなりがちなエンジン左と左前輪サスペンションの周りがカチカチの氷だらけ。さすがにハンドルが切れなくなるようなことはないものの、叩き割ろうとするとブレーキラインやサスペンションのアームなんかを傷めそうだ。
床下の排気管と触媒の上に遮熱板(単なる鉄板だが)があるのだが、その遮熱版とシャーシの間が氷で埋まっている。触媒はあまり熱くならないらしく触媒の真上がガッチリ凍っていて融けない)。しばらく走っていると、表面が若干融けてスキマができるらしくガラガラいい始める。細かく割らないと落とせない。
寒冷地での使用についての詰めが甘いですね。あの隙間だらけの下回りはちょっとないわ。洗車場で高圧洗浄マシンのお湯で融かして落とすしかないわけで(取説には、オフロード走行するな、とか書いてあるくらいだけどねw)。
それにしても、気温は最低でマイナス4-5℃、日中は8℃なんて感じなんだけど、全然融けないで張り付いたまま、ってのも困ったもんだ。北海道なんてこんなもんじゃないですからねぇ、、、。札幌でFRのカローラに乗っていた頃は、こんなことで困ったりはしなかったけどね。下回りはシンプルだったからか? マイナス20℃近くになってオイルパンに落ちたエンジンオイルが固まって、しばらく上がってこないのでオイルが融けて回ってくるまでシリンダーヘッドがカラカラいってた、なんてことはあったけどね。
そうはいっても、最近の四駆とスタッドレスの組み合わせは、雪の上でもまったく安心なのも事実。ハンドルを切っていても凸凹があっても上り坂でも、なにも気にせずに走り出すし、トラクションコントロール(on/off可能)やアンチロックブレーキ(素晴らしく細かく制御するもんだね。足では無理な細かさw)もちゃんと作動してそれなりに効果がある。リヤを滑らせようとしても、なかなか滑らなくて面白くないくらい(FRのカローラは面白かったw)。
でも、15センチくらい積もった雪道をどんどん走ったらその後どうなるか、なんてのはやってみないと分からないもんなのだなw カタログ見てても分からんし、メディアのインプレッションでもそういうことに言及されることはまずない。
普通のクルマの天井をちょっと高くして車高を上げ、二回りくらい大きいタイヤにして、多少の段差等はOKな重心の高い、基本オンロード用の気分だけオフっぽいクルマという「SUV」の正体見たり、かな?ww ま、普段は実用的なんだけど。
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