「ノスタルジー 1972」(講談社)を読んだ。
1972年をテーマにした6人の作家による6編のアンソロジーなんだが、とても良い企画だと思った。
御殿場の本屋をぶらぶらしていて偶然見つけた。ま、ネットでは出会わなかったかもしれない。
1972年というのは、
・沖縄返還
・横井さん帰還
・札幌オリンピック
・あさま山荘
・川端康成が自殺
・日本赤軍乱射事件
・田中角栄内閣
・日中国交正常化
・パンダ来日
・北陸トンネル列車火災事故
・日航機ハイジャック
・有吉佐和子 「恍惚の人」
などなどいろいろあったのだが、これらが巧みに6編の物語に織り込まれている。
笠谷、今野、青地の70m級金銀銅も、北海道出身の作家・朝倉かすみさんが書いている。個人的にはこの「空中楼閣」(のラスト)が一番ウケたw オレは当時、札幌で小学生。真駒内の選手村に行って、「バッジ交換しよう!」などと外人(選手かスタッフか不明なれど)と初めて話をしたのを覚えている。ゴムタイヤの地下鉄(ホームがゴムくさい)ができたのが前年で、学校に券売機とか自動改札機の使い方などのビデオが回ってきた。
それにしても、重松清さんが(いつものことだが)上手すぎる。
1972年に録音されたレコードで良く聴いたのといえば、
・マシンヘッド(ディープパープル)
・トゥールーズストリート(ドゥビー・ブラザーズ)
・イート・ア・ピーチ(オールマン・ブラザース・バンド)
・ハーヴェスト(ニール・ヤング)
・ガンボ(ドクター・ジョン)
・リターン・トゥ・フォーエバー(チック・コリア)
・シカゴ V(シカゴ)
・ジス・イズ・ホンダ(本田竹広トリオ)
あたりがある。
T.Rexとかデヴィッド・ボウイなんかも、この年に有名なアルバムがあるけれど、オレはあまり聴かなかった。
ギルバート・オサリバンのアローン・アゲインもこの年だ。
ま、アタマの中、この頃のままだわww
映画だと、
・ゴッドファーザー
・ラストタンゴ・イン・パリ
・ゲッタウェイ
などなどであって、マーロン・ブランド、大活躍というかいろいろ大変だったのが1972年。
そうか、宮の森シャンツェでの金銀銅から45年経ったのか、、、。