辣子鶏(ラーズーチー)ってのが好きなんだよね。メニューにあるとほぼ注文する。この店は、鶏、長ネギ、ニンジン、キクラゲ、タケノコなど。唐辛子が10本くらい入っているので、5本くらい食べる。ビール、紹興酒、ハイボールなど飲み物との相性も良い。1/3残して小ライスで丼にしても美味い。
で、こういうモノを出してくれている、いわゆる「街場中華」は、なかなか退屈しない。
街場中華のおっさんシリーズ その1。
店内にずんずんと入ってきたおっさん、メニューも見ずに「野菜ラーメン、醤油味っ!」と叫ぶ。
そんなのメニューにあったかな、と思っていたら、バイトの兄ちゃんが「スイマセン、塩味のタンメンならご用意できますが、、、」と言いに来る。
するとおっさん、またしてもメニューには目もくれず「じゃ、カニチャーハンっ!」と逡巡のかけらもなく叫ぶ。
いやー、服を選ぶのは時間の無駄だから、いつも黒のタートルネックにしている、的な話にも見えるが、絶対にそうではないと思う。
「野菜、ラーメン、醤油味」という三要素のいずれかを妥協して同系統の別のものを選ぶのではなく、メニューも見ずにカニチャーハンへ飛躍するのがよく分からんw
どこの店でも、こんな感じで注文するのだろうか?
ま、でも、野菜ラーメン・醤油味、ってのもなかなか独創的なメニューだと思うので、どっかのそのおっさんがよく行ってる店の看板メニュー(つか、おっさんのお気に入りってだけだと思うがw)なんだろう。
そして、カニチャーハンを食い終わったおっさんは、チャーハンの皿の上に、おしぼり、スープの器、水のコップなどをてんこ盛りに重ねてずんずんと出て行った。
勝手に器を重ねるのは、グラスや器の糸底が油で汚れるので、勘弁なんだが、、、。
街場中華のおっさんシリーズ その2。
「餃子と酢豚、ちょうだい!」と、これまたメニューを見ずに、、、。
店の人は「スイマセン、本日餃子が売り切れで、酢豚はメニューにありません」。
「じゃ、ソース焼きそばと半チャーハン!」とまたしてもメニューを見ずに躊躇することなく。
この人も、何が食いたいのか、ダメだったときのオルタナティブへの飛躍が、まったく理解できない。
そして、その1のおっさんと共通するのは、メニューをまったく見ないこと。注文に迷いとか躊躇がないこと。
いずれも初めての店らしいのだが、例えば「この店は半チャーハンを出してくれるのだろうか?」とか「焼きそばはあんかけなのかソースなのか、両方あるのか?」などということは、見事なまでに考えていないこと。
店によって違うメニューを見て、さてどういう順番で何を食おうかな、というのが外食の楽しみの一つだと思うけれど、ま、そんなの関係ねぇ、というww
街場中華の変な客、といえば、東横線・新丸子の三ちゃん食堂が忘れられない。
・入ってくるなり、席に着く前にいきなり「熱燗と目玉焼き2つ!」という注文のおっさん
・雨の日にびしょ濡れの合羽で入ってきて、壁の短冊の前に仁王立ちすること2分。選んだのは「カツ丼」。出てきたカツ丼に塩をかけてまずカツを食い、残ったご飯にまた塩を振って食っていたお姉さん
みなさん、お元気にしてらっしゃいますでしょうか?
最後は、稀勢の里が昇進して久しぶりの4横綱となった今場所。まだ17時過ぎ、稀勢の里が登場する前に、既に撃沈のおっさん。 せっかくテレビの前の特等席に陣取ったのに、、、w
飲んでよし、食ってよし、独りでよし、ラーメン屋よりメニューが豊富で、本格な中華料理屋よりはるかに安い、というとてもありがたい存在なのが、街場中華。ビールを飲んで、冒頭の辣子鶏とワンタンスープ、小ライスくらいで幸せな食事が完成する。夏は、豪華すぎない丁度良い感じの冷やし中華を出してくれる。街場中華はいろいろ楽しい。徒歩圏内に絶対に必要な存在だ。
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