1989年から21年間乗ったクルマを廃車にしてから、しばらくの間、クルマはリースだった。リースで2台乗ったけれど、税金や車検代、定期点検などが、含まれた月額リース料にはそれなりの割安感はあるものの、クルマのメンテナンスという観点からは、快適ではないと思われるところもあった。
いま乗っているクルマは、リース2台目のSUVがモッサリしていて性に合わなかったので、リース1台目だったマニュアルミッションの4ドアセダン(けっこう気に入っていた)を中古で探して買ったものだ。東京、神奈川、静岡で検索して1台しかなかったということもあって、現物を見に行って即決した。リース1台目とは、色が違うだけでほぼ同じクルマだ。
既に1年ちょっと乗っているけれど、月に1000キロ以上走るし、前回のオイル交換から6000キロ近く走ったので、オートバックスの10%オフのDMに釣られてオイル交換をしてきた。予約したので迅速だし、会員なので交換工賃はかからない。エンジンオイルだけ買って、それが10%オフで済んだ。
オイルやタイヤというのは、徐々に劣化してきて、交換すると劇的に改善する。だから、お金をかけただけの効果を感じやすいのが良いところだ。半面、新しく入れた、あるいは装着したものの本当の実力や品質は、比較対象が直前までの劣化したものなので多少隠蔽される、ということはある。
リースだったときは、半年点検にオイル交換が含まれていたのだけれど、オイルも指定できないし、フィルターを替える替えないも、自分では決められなかった。やはり、自分でタイミングを判断してショップに持ち込んで、好きなオイルで、というのが快適だ。
リースだと定期点検のついでに劣化したワイパーブレードだの、交換時期になったエアクリーナーだのを交換したりすると、そういう「リース契約に入ってないモノ」はディーラー価格でかなり割高になる。
特に呆れたのは、スバル車をリースしていたのだけれど、スバルの四輪駆動システムを支えているはずのミッションオイルとデフオイルの交換が、リースの整備範囲に入っていないことだった。ちなみに、マニュアルには4万キロで交換せよ、と書いてある。
月間1000キロで5年リースで6万キロというのが一般的な契約なんだが、5年で4万キロ乗る人はいない、ということなのだろうか? むしろそれだったら、数少ないヘビーユーザーに限られることなのだから、そのくらいは整備範囲に入れておくべきだろう、と思う。
マニュアル車のクラッチ交換もサスペンションのダンパー交換も当然入っていないが、この辺りだと6万キロなら交換不要かとも思う。ブレーキ液なんてのも定期的な交換対象なんだけれど、入っていたかな? さらにもう一つ、呆れたというよりウケてしまったのは、電子キーの電池交換がリース範囲外だったことだ。
結局、細かいことはよく知らないユーザー相手に最低限のことをやっておけ、という感じで、自分のクルマを自分の基準で良いコンディションに保つ、ということがリースだとやりにくいのだった。これが、どうにもリースが快適に感じられなかった理由だと思われる。リースの場合、減価償却など関係なくて、月々の経費にできるというのは、会社経営的には楽ではあるのだが。
「クルマ本体と税金等の諸経費、法定点検費用だけ」というリース契約が選択肢にあるのが良いと思う。そういうのもあるけれど、普通は提示しないことにしているのかもしれないが。
そういうわけで、久しぶりにオートバックスに行ったので、冬用のマイナス30℃まで凍らないウインドウ・ウォッシャ液やワイパーブレードなどを買ってきた。DMにあった景品の「マルチケース」ももらってきた。先を取り換えられるラチェット・ドライバーなどを入れておくのに丁度良い。
カー用品というのは、なんかチマチマしていたり、局所最適で割とどうでもよかったりで、そこはかとなく貧乏くさい感じもあるのだけれど、オートバックスの店内を見ていて今回は、「そろそろ、もみじマークでも付けるかな?」などと浮かんできてしまうのであったww
まだちょっと先のことだけれど、8万キロくらいで、クラッチとダンパーを交換したいと思う。