札幌の会社から封書が届いたのだが、住所が、
北51条東15丁目
いやー、51条とは発展しているなー。ニューヨークみたいだw
札幌ってのは、中心部は基本的に条丁目だけなので、大体の場所がすぐ分かるのが良いところ。歴史を踏まえた味わい深い町名がない(「薄野」にしてもその一帯を指すだけで薄野1丁目などはない)といえばそうなんですが、明治の初めに佐賀から来た島判官が、円山(標高260mくらい)に登って眼下の札幌扇状地を見渡して、碁盤の目の町にすると決めた、という歴史の結果でもあります。
札幌扇状地というのは、札幌の南の山から豊平川が平地に流れ出るときに急に流れが穏やかになって砂礫層が堆積してできた扇状地の名称。札幌は、扇状地の上にある都市なんですね。
だから、南から北に向かって緩やかな下り坂で、南端に浄水場を作ると雪解け水のバージンウォーターで水道水を作れて、しかもポンプ設備無しで末端まで水が行き渡るという上水道的には理想的といえる都市なのです。
今住んでいる御殿場は、富士山の伏流水が源水なので、水道水が美味いですね。最近知ったのですが、御殿場市の水道料金の納付書に「水道料金徴収等業務受託者 ヴェオリア・ジェネッツ」と印刷されています。ヴェオリアってのは、フランスの水メジャーで、水道民営化で一番潤いそうな会社ですね。また、基準の緩い日本(国が意図的に基準値をあり得ないほど緩くした)で放射性廃棄物処理をしようとしている会社でもありますね。御殿場の水道料金徴収とは、なかなか細かいところに食い込んでいるな、と思いました。