首都圏の鉄道各社は、3月4月の定期券の売り上げが飛んでしまって大変、ってことだけど、オレの場合、昔から定期券ってのが貧乏くさくて嫌いだったんだよね。
会社支給の定期券ってのは「経路指定の現物支給」だったけれど相当する現金を支給しろ、といつも思っていた。
経路指定ってのがまた貧乏くさくて、自宅も職場も最寄り駅ではなかったり、最短あるいは便利な乗り換えではない、なんてのが普通だった。都営地下鉄の御成門駅出てすぐのビルに通っていたことがあるけれど、日比谷線の神谷町からトンネルくぐって歩いて来い、という経路指定だったw 総務かどこかに鉄道に詳しいバカがいて「社員に我慢させるとほんのちょっと安くなるルート」などを入れ知恵していたのだろう(当時は乗り換えアプリなどない)。
まったく貧乏くさい。
食うに事欠くくらい貧乏だったってのもあるけど、定期券はいつも払い戻して、オートバイで行ったり、バス(都内のバスは電車を補完していて覚えると便利。安いし)を使ったり、電車に乗るにしても好きな経路で会社に行っていた。払い戻すときに駅員が「会社支給のものではないのか?」などと問い質してくるのも、マジで気に食わなかった。オレの勝手だろ、定期券ではない通常の料金で乗るんだよ、ったく。
会社も貧乏くさいが、鉄道会社もかなり貧乏くさい。
綱島>(東横線)>渋谷>(半蔵門線)>永田町
という定期券だったときがあって、渋谷でいったん改札を出て地下鉄に乗り換えるのだった。そこに目黒線、南北線直通という新線ができたので、
綱島>(東横線)>日吉>(目黒線)>目黒>(南北線)>永田町
というルートでも行けるようになった。日吉は綱島の隣駅で目黒線の始発だ。始発に乗って乗り換えなしで目的地まで行けるわけだ。
しかし、目黒線と南北線は直通なので一度も改札を出ない。このため、永田町では「渋谷から乗ってない」という認識になるらしく改札を出られないのだった。混雑緩和目的で東横線と目黒線のどちらでも都心に向かえるようにしたのに、空いている方を選べない、というクソな定期券だったのだ。
だから定期券ってのは、貧乏くさくて嫌いなのだ。
今では、渋谷も東横線から地下鉄に改札出ずに乗り換えられるようになったから、上記のクソな状況は解消したかもしれないが、定期券なんてものは持たなくなって久しいので、確認はしていない。わざわざ不愉快になることもあるまい、でもある。
そもそも、3カ月分も先に金を払ってしまう、ってのがバカげているw Suicaなんかは、先に金を払っているようで実はカード払いなので後払いなのが良いところだ。
とにかく、定期券ってのは、電車やルートの選択、つまり行動自体をそれに縛られる、ってのが、ホントに嫌なのだな。しかも、無意識に縛られていたりするので困る。
綱島から恵比寿の事務所へ通っていた頃は、定期券は持たずに半分くらいは自転車で行っていた、所用時間は電車より短いくらいだった。当時は、体重はあったけれど体脂肪率は低かったw