2014年の11月(ボジョレの解禁日あたり)にガラケーから機種変更して以来、約7年で3台のスマフォ(昔の勤務先に義理立てしたわけではないが3台とも富士通製)を使ってきたのだが、そろそろ、
・音声通話
・メールの着信チェック
・出先からの馬券購入
・モバイルSuica
・クルマにつないでカーナビ
くらいに用途を絞ることにした。あとはせいぜい、Kindleでしか持っていない本を読む、かな。
スマフォ離れの最大の理由は、カメラの使い勝手が悪いこと。もう一つの大きな理由は、テキスト入力がダル過ぎること。指が太いので入力ミスや操作ミスも多い。画面サイズが小さいことはあまり問題ではない。
SNSなどへの投稿の場合、たいていはスマフォからPCに画像を移して(USBでつないだりメールで送信したり)PCで編集してから投稿していたので、スマフォで投稿したりテキスト入力をすることは少なかったとはいえ、
・カメラ自体がイマイチ
・撮影時にいちいちカメラアプリを起動する必要がある
・起動後、いちいちズームしないとならないが、その操作性が悪い(微調整が難しい。1.6倍などでピタッと決まらない)
などが気になっていた。
安い機種ということもあって、ストレージも不足気味だし、古いデータを消すなどということに時間と手間をかけるのも面倒だった。
さらに、なんとなくスマフォというもの(タブレットを含む)に飽きてきた、テキスト入力を始めとしてもろもろ作法を強要される感じに嫌気がさしていた、スマフォに没頭している感じがどうにも好きではない、などの理由もある。スマフォの作法や都合に振り回されている場合ではないのだ。
とはいえ、食ったモンを撮っておかないと何を食ったか忘れてしまうので、写真は大事である。食の記憶こそが人生でもある。
そんなこんなで、どうすることにしたかというと、
・常時携行できる小さなデジタルカメラを調達
・メールの着信があったらPCで内容を確認し対応する
・SNSはPCからアクセスする
・Instagramは使わない(そもそも好きではなかった)
そうなると、データ通信量が減ることは確実なので、デジタルカメラを決める前に、まずはスマフォの料金プランを変更。月額で1000円以上も安くすることができた。
デジタルカメラは、キヤノンの「PowerShot G9 X MarkⅡ」という小さなカメラにした。Gシリーズのエントリモデルなのだが、必要にして十分な機能だし、ズームレンズのスペックなどで無理していない感じが好ましかった(デジタルカメラは製品寿命が短いので、無駄に高いものではなくエントリモデルを選ぶ、というのもある)。電源を切っても直前の設定を覚えておいてくれるか(過去に起動するたびに設定し直しというものを使ったことがある)などの操作性や持った感じを店頭で「手指を消毒しつつ」触って確認してから購入した。
そういうわけで、スマフォで撮った最後の写真(購入直後にカフェでバッテリー充電中)と、記念すべきデジカメの最初の写真(カメラとしてはお役御免になったAndroidなのに昔のAppleのシールが貼られた富士通製スマフォ)がこの2枚。これを以て、スマフォでの写真撮影、スマフォからの投稿は、よほどの例外以外は封印ということにした。
スマフォ前提のInstagramも更新を停止したが、最近になってPCからも簡単に投稿できるようになっていたらしい。以前は「PCからの投稿はブラウザでスマフォエミューレート機能を使って云々」ということだったので、PCからの投稿は思考(試行)停止していた。とはいえ、そもそもInstagramの作法が嫌い(なんで正方形なの? など)というのが当初からあったので、スマフォ離れと同期してInstagramからも離れることにした。
カメラといえば、最初の愛機は1961年製のキヤノネットの最初期型だった。受光素子の発電によって電池不要で自動露出が可能という、当時は画期的なカメラだった。
1970年代の北海道で全廃直前の蒸気機関車をたくさん撮影した。レンズは45mm F1.9。カラーだとちょっと黄色いものの、モノクロでの柔らかい描写はとても良かった。オーバーホールして、2000年くらいまで使っていた。
つまり、ちょうど60年後のモデルでキヤノンに回帰したことになる。ずっとペンタックスがメイン(今も一眼系はペンタックス)で、ニコン、ライカ、ミノルタ(TC-1をロンドンのタクシーに忘れたのは痛恨だった)も経験したものの、キヤノンはキヤノネット以来遠ざかっていた。そんなこともあって、なんだかしみじみするのであった。
しかし、こうして着々と「おっちゃんのスマフォ離れ」が進行中なのに、Googleからこんなメールが来るのだから笑ってしまう。
まもなくログインの2段階認証プロセスが有効になります。
●●●●[email protected]
パスワードの入力に続けて、スマートフォンで2つ目の手順を完了していただくようになります。
ログインする際はスマートフォンをお手元にご用意ください。
2段階認証プロセスは12月14日に自動的に有効になります。
ご希望の場合は、今すぐ有効にできます。
世の中には、スマフォを持っていない御仁もいるのだけれど(知人にいる)、ま、そういう人はGoogleアカウントも持っていない、ということなのだろうか? しかし、スマフォがいつでも動作状態で手元にある前提でのセキュリティってのは、何かが違うように思うけどね。
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