写真は、アジア航測さんの赤色立体地図の富士山と、同じポイントから撮影した富士山の1年の変化の様子です。
正確には、撮影ポイントを元にデータを処理して、同じところから見たように地図を作成したものです。
毎朝、見えていれば同じところにクルマを停めて撮影していたのですが、役に立つものですねw
写真は、アジア航測さんの赤色立体地図の富士山と、同じポイントから撮影した富士山の1年の変化の様子です。
正確には、撮影ポイントを元にデータを処理して、同じところから見たように地図を作成したものです。
毎朝、見えていれば同じところにクルマを停めて撮影していたのですが、役に立つものですねw
2016/06/28 カテゴリー: Current Affairs, Science | 個別ページ | コメント (0)
刺身ってのは、美味いもんですが、いろいろとタブーがあるものですね。
北海道であれば、ホッケ、タラ、サケなんてのは、虫がいるってことで刺身では食いません。
サケはルイベで食べますけどね(アニサキスは冷凍48時間で死滅する、ってことが経験的に分かっていたからでしょう)。
関東であれば、サバは生ではなくシメサバにする、など。
でも最近は、分かってるのか無知なだけか、ってチャレンジャブルなメニューを出している店など多数で困ったもんだ、と思っていました。
サーモンの幅利かせぶりにも、「まったく鮭はダメでサーモンなら良いのか?」 などと(実はそうでしたw)。
大手スーパーで長崎産のサバの生が刺身で売っていたり(これはOKなんですね)。
そんな疑問をスッキリ氷解させてくれる論文をツイッターで知りました。
■わが国におけるアニサキス症とアニサキス属幼線虫(PDF)
かいつまんで言うと、こんな感じです。
・海域によってエサが違うのでアニサキスの種類が違う
・サバの例だと太平洋岸は筋肉寄生で危険、九州は内臓寄生でワタを捨てるので安全
・内臓から筋肉への移行もあるが、九州のほうは極めて低率
ということで、サバの生食リスクが低いことが経験的に分かっているので、生で食うのですね。
大手スーパーなんかもそれを踏まえて長崎県産の生サバを刺身で売っているのだと思われます。
また、以下は常識ですが、アニサキスは、
・-20℃48時間で死滅
・塩では死ぬが酢では死なない(シメサバは塩で長時間、酢は短時間が本来の作り方)
・60℃5秒、100℃なら瞬時に死滅
ということなので、太平洋岸のサバはやはり本来は加熱調理が安心ですね。
あと、下記は論文から引用ですが、スケトウダラが低リスクなのは知りませんでした(マダラはやはりNG)。最近のサーモンの謎もこれが答えと思います。スルメイカは良く刺身にしますが、筋繊維に沿ってイカの胴を取り巻くように虫がいるので、目視確認と胴を縦に細く切るようにしますね。
以下、論文から引用(寄生虫名の専門用語のみ分かりやすく変更)です。
スルメイカの寄生率は2–24%,スケトウダラは59–100%と高率にアニサキスが検出された.
スケトウダラの場合,肝臓,魚卵,白子の生食には注意が必要であるが,アニサキスの寄生部位が主に内臓廃棄部位であるため,刺身の喫食による感染のリスクは低いと考えられる.
日本近海産のサケ・マス類の寄生率は50–100%と高率で,多くが筋肉内に寄生していたことから生食は避けるべきである.
また,近年の調査では,北海道産のシロザケに寄生しているアニサキスの99%が筋肉に寄生するタイプであることが報告されている.
しかしながら,アメリカ,カナダ,ノルウェー,チリ,オーストラリア,ニュージーランド,スウエーデンおよびデンマークから輸入された養殖サケ・マス類の調査結果ではアニサキスの生存寄生例が認められていないことから,養殖サケ・マス類の生食に関してはおそらく安全といえる.
北海道産のマサバ,シロサケ,ホッケ,スケトウダラおよびマダラからは,90%以上の割合でアニサキスが検出されている
食文化の中で経験的に生で食うことがOKかNGかが認識されていたわけですが、現在はその知恵と単なる無知が混在しているので、ややこしいですねw
あと、論文には出てきていませんが、ホタルイカなんてのも生は危険です(これも、本来は生では食わないものでした)。虫ではないですが、生牡蠣なんてのもたくさん食うと中る可能性が高まります(大腸菌やノロウイルスの数の積み上げなので)。体調が良ければOKでも、調子が悪いときに食べると中るってこともあります。
と言う訳で、皆様、ご留意ください。
なお、私の場合、父の店(個人経営の居酒屋)で売れ残った毛ガニをもったいないと思って食ったときが、人生で唯一の食中りですが、、、w
2015/01/29 カテゴリー: Current Affairs, Food and Drink, Science | 個別ページ | コメント (0)
生まれて初めてのプログラミングは、PC-8801のBasicで銀河の渦が出来る様子をシミュレーションするプログラムだった。
プログラミングといっても、コンピューターに明るい友達の指導の下、雑誌の付録についていたソースコードを右から左に、これも初めてに近くてまったく不慣れなキーボードで人差し指1本で打ち込んで行っただけで、コンピューターに合わせるってなんて面倒くさいんだ、と思った記憶しかない。
何度か入力ミスを直して、ようやく動き出した銀河渦巻きプログラムではあったが、これが遅いのなんの。画面に散った恒星のつもりのドットが、重力で集まってきて渦を巻き始めるはずだったのだが、半日経ってもいっこうに渦にならなくて、なんとなく集まってきたかなくらいのところで、電源落として帰ったと思う。
というようなことを思い出させてくれたのが下記のワイアードビジョンの記事。
だんだん、ズームアップしてから、個々の星の動く様子が分かります。いや、素晴らしいね。
2010/11/10 カテゴリー: Life, Science | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
■太陽活動停滞で0.7度寒く 13年以降にミニ氷河期?(asahi.com)
太陽活動が停滞すると、北半球の平均気温が0.7度ほど下がることが東京大などの研究からわかった。地球に降り注ぐ宇宙線を遮る太陽の磁場活動が弱まるためだという。日本では梅雨の湿度が1~2割高まり、降水量が増えることもわかった。宇宙線の変化による地球の気候への影響が初めて確かめられた。今週の米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
太陽活動は2013年をピークに数十年の停滞期を迎えることが予想されており、地球がミニ氷河期に入る可能性もあるという。
ま、この手の話は、完璧には解明できてないってのもあって、いろんなのが出てくるんだけれど、少なくとも、太陽黒点が増えるときは太陽の活動が活発というのが定説、2008年の後半くらいから太陽黒点がまったくない時期が続いていた、ってことからすると、すでに停滞期に入ってるのではないか、と思ってしまいますね。
黒点の数は11年周期と言われているし、太陽からの地球に降り注ぐエネルギーである「太陽定数」ってのも、10年周期くらいでプラスマイナス0.1%くらいの変動を繰り返していて、これを重ねてみた図を見るとかなりの相関がありますね。この周期を見る限り、これから停滞していくのはなんとなくそんな感じです。
物事を証券化してレバレッジが効くようにしよう、という意図がありありな二酸化炭素による温暖化シナリオなんかに比べると、太陽の活動で左右されるほうがはるかにはっきりしていて良いと思いますね。とはいうものの、太陽磁場が弱くなって、降り注ぐ宇宙線が増えて、その影響で地球では大気中に雲ができやすくなり、日照時間が短くなるので寒くなる、というのは、なかなか感覚的には分りにくいですね(笑)。
いずれにしても、今年の夏みたいな猛暑は勘弁なので、なんとなく楽しみな感じもなくはない(笑)。
2010/11/09 カテゴリー: Science | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
■太陽規模の恒星、4分の1に地球大の惑星 日米チーム(asahi.com)
同じ物理法則で回ってるのだから、宇宙の進化の同じようなフェーズ(初期の頃は重い元素がないかも、とか)であれば、太陽と同じくらいの質量の恒星には太陽系と同じような惑星系が存在する可能性が高い、というのは、なかなかに合理的な考え方であるように思いますね。
そうなると、やはり地球外生命体の話になるわけですが、これ、離れすぎているので、存在が確信できたとしても、現実的には接触できないということで、これもなかなか上手くできた話だと思うわけですね。
2010/10/29 カテゴリー: Science | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
■ハートレー彗星 今夜、地球に最接近 来月まで観測可能(北海道新聞)
これ、北海道新聞がソースってのは面白いですね。子供の頃、毎月「ドーシンで~す」と集金に来るオジサンがいたなぁ、なんて思い出します。当時は呼び鈴だのインターホンだのなんてなくて、いきなり玄関開けて入ってきて土間で新聞代を受け渡し、ってことでのどかな時代でしたねぇ、、、。これがホントの「童心にかえる」ですか?(笑)
再接近で天頂付近ってことですが、ちょっとこの2,3日は天気が悪いかな? このくらいの明るさなら7×50の双眼鏡があればちょうどよいくらいではないかと思います。
それにしても、天体写真ってのは相変わらずで、「300ミリレンズを使用、15秒露光の画像10枚を合成」ってことで、昔に比べればパソコンで合成できるとはいえ、やってますねぇ、、、(笑)。
2010/10/20 カテゴリー: Science, 夏の夜空 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ちょっと前の話ですが、英国のホーキング博士が「人類は宇宙に出て行かなければ絶滅する」というようなことをWebサイトで表明したといいます(ソースは、AFP BBnewsのこの記事)。
また、以前にちょっと感想を書いた「100年予測」(そのエントリはこれ)という本では、日本が月の裏側に基地を作り米国の宇宙制空システムに奇襲攻撃をかける、というような話がトピックの一つにありました。
ホーキングは英国人ですが、英国はグレートブリテン島から世界中に出て行って植民地を作ってきた歴史がありますね。ま、ヨーロッパなんてのは常に戦争の場であったし、スペイン、ポルトガル、フランスなどという国々も、世界中に植民地を作っていました。100年予測は米国のシンクタンクの著作ですが、米国もまた、その植民地の一つとして認識されて開拓されてきたのが歴史であって、いずれにしても、既存の民族を排斥しつつどんどん活動範囲を広げる、ということがヨーロッパ系の人々の根底の考え方の中に組み込まれているように思えるわけですね。
ホーキング博士と100年予測に共通して感じられるのは、この人たちは地球から宇宙への進出も同じように考えているのではないか、という点だと思います。アングロサクソン的なというか、「肉食系」というかなんというか、彼らがこういう考え方をベースに国と国のことを考えているのだとすれば、東洋的なあるいは日本的な思想や思考、さらに言えば、「草食系」に表れているような現在の日本の状況等を考えると、大きな勘違いというか、買いかぶりというか、そういったものがあるのではないか、と思ってしまいますね。
「お前らも当然こう思って動くだろ」的な話が、「いいからこういう枠組みでこうしろ」になってしまったって例はグローバル経済をはじめたくさんあるわけで、これはなかなか根が深い問題だと思うわけですね。0.02%の金利で貯金をして安心しているよりは、その金でより大きなリターンを取りにいくというのが当たり前、ってのと根っこではつながっている感じですかねぇ、、、。
彼らには、静かに消えていくとか、地球とともに滅ぶことを選ぶとか、こういった判断はありえないんだろうな、と思います。そして、われわれ日本人をはじめ、世界中の誰でもが同じ考えだと無邪気に思い込んでいるフシがかなりありますね。
2010/10/11 カテゴリー: Books, Science | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
潮の干満ってのは、地球の周りを月が回っている限りなくなることはないエネルギー源ですね(ま、太陽の影響も多少あるが)。だから、潮汐発電ってのは悪くないアイデアだと思います。波力ではなくて潮汐ですね、大事な点は。波力だと波穏やかなときと荒れ狂ってるときで差が大きすぎますね。その点、潮汐はいつでも一定の間隔で満ちたり引いたりしています。
下記(カキ:笑)はそんな潮汐とその影響で発生する潮の流れを利用した発電システムです。潮汐も波も海水の動きは全部使える、という話ですね。
縦10メートル、横20メートルのいかだ本体に発電装置を張り付け、さらに長さ10メートルのワイヤ状につないだ発電装置を600本下げることで、一般家庭約10世帯分の消費量に相当する、年間4万3800キロ・ワット時の発電が可能という。発電の効率は風力発電と同等、費用は太陽光発電の半分程度と試算されている。
瀬戸内方面なんかですと、これと太陽光発電を組み合わせるとか、なかなか先の期待が膨らむような話ではないかと思います。
風が強い地方なら風力発電と組み合わせる、大きな川の河口付近はこれで埋め尽くす、などなど。
エネルギーって、原発のような巨大な供給源を作るというアプローチも必要かもしれませんが、もっと細かいことを積み重ねる、それらを合わせ技にする、身近なところから太陽のエネルギーを少しずつ取り出す、というような方法でそれなりに必要な分だけ調達していく、というような感じなのかもしれません。ま、都会でマンション暮らしだったりすると、そっちの制約でできないこともたくさんあるわけですが、、、。
2010/08/23 カテゴリー: Current Affairs, Science, 夏の夜空 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
小学生の頃に星座を覚えたのが宇宙に興味を持ったきっかけだったかなぁ、、、。札幌に住んでいたので、夏のさそり座なんかは低くてよく見えなかったし、これは虫とか植物とかもそうなんだけれど、なんで東京基準の教科書を使ってるのかと、なんとなく不満な気持ちが子供心にあったもんです。梅雨とか言われてもまったくノレない7月だったし。でも、なんで星座を覚えようとしたんだろう?
小学生なんで、1970年前後のことか? アポロ11号の月面着陸のモノクロのテレビ中継を学校の教室でみんなで観た覚えがあるから、1969年なのかな? ま、いずれにしろ、そんな頃にちょっと興味を持ったんだろうね。
昔のことなんで、家には「百科事典」なんてのがあって、百科だから世の中のいろいろなジャンルのことが書いてあるんだけれど、宇宙のことが書いてある巻を一番よく読んでいたような記憶がある。
その後、ちょっと前のエントリにも書いたけれど、ブルーバックスはじめとして、いろいろと本を読み漁って宇宙に特有のどうすることもできない「うすら寒い」感覚を味わっていたのだけれど、なかなか身近な感覚でわかりやすく説いてくれる本ってのは少ないのも事実だったね。半分くらいしかわからなくても、何冊も読んでいるうちに「あ、これが、あの話のホントのとこね」などとなんとなく見えてくる、って感じだったんだけれど、こういう方法は今じゃすっかり廃れているかもしれん。
その後、けっこう空いてしまって、最近のことには疎くなってたんだけれど、
■ホーキング博士のスペースアドベンチャー 1
宇宙への秘密の鍵
■ホーキング博士のスペースアドベンチャー 2
宇宙に秘められた謎
この2冊を読んだらなかなか勉強になりました(笑)。1冊ごとに話は完結していますが、主人公をはじめとする登場人物は共通で、話の継続性もあります。
さすがに小学校高学年から中学くらいまでがメインターゲットなので、「理論的に正しい説明のためにけっこうすごい場面設定になっていたりする」のだけれど、アドベンチャーって言うだけにストーリーも楽しめるし、なにより2007年くらいまでの宇宙物理学や惑星天文学の成果や発見がたくさん出ていて、「へー、いま、こうなってんだ」的な驚きというか楽しさが満載でありました。
あと、写真が素晴らしい。ハッブル宇宙望遠鏡以降、天体写真ってガラッと変わったと思うけれど、それに加えて惑星探査の結果の写真とか、ネットで探せばあるのだろうけれど、テーマごとに良くまとまっていて眺めているだけで楽しめますねぇ、、、。
こういう本は、夏休みの読書に悪くないですね。ま、秋の夜長でも良いのですが、、、(笑)。
※1個間違いを見つけてしまいました。第1巻の290ページの解説ページ。3項目の最後のところに、「この差が1年間積み重なると、地球は1回自転することになる。」とありますが、正しくは自転ではなくて公転ですね。
今日はこれでしょう。
■太陽系に第10惑星か、冥王星の1.5倍 NASA(asahi.com)
http://www.asahi.com/science/news/TKY200507300143.html
いや、まだまだいろいろあるもんですねえ。
開高健は、未知の食べ物のことを「新しい天体」と呼び、
好奇心の塊となって壮絶に食べて歩きました。
人間には二種類あります。
食べたことないものを「どんな味なんだろう?」と、まず食べてみるタイプと、
食べたことがないものは食べないタイプです。
人類は、後者によってリスクを回避してきた側面は否定しませんが、
前者によってイノベートされてきたのは確かでしょう。
ま、芋を海水で洗ったり温泉につかるサルなんかも、同じようなものかもしれません。
かく言う僕も、スノボはやらずに昔ながらの2メーターのスキーでしか滑らなかったり、
なわけですが。
でも、マジでいるんですよね。
「何で食わないの?」
「いや、食ったことないから」
これ、最高ですね。
ま、これじゃ親を越えることは絶対にできません(笑)。
そもそも、はじめてのモノを食い続けて、大きくなるわけですね。
太陽系に第10惑星、まさに新しい天体、ですねえ、、、。
2005/07/30 カテゴリー: Science | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (1)