その点では、文句なしにナンバー・ワンだと思う。
R.I.P.
ま、高校球児なんておこがましいんだけれど、中学で野球部だったので高校に進学してもやはり野球部に入った。でも、腰痛(一生モン)になっちまったのと、バンド(エレキベース担当)と学業(デキンボ)の両立は難しく、1年生の夏の地区予選が終わったタイミングで野球部はやめてしまった。
8月のこの時期、甲子園も風物詩だし、甲子園批判も風物詩だ。「こうやれんのか!」的な批判は的を射ていてはいても、外野で何を吠えてんの、という無責任な人たちの正論には辟易する、という側面もある。外野手に失礼な表現でスイマセンww
で、オレも無責任なことを言うと、背番号を自由化したらよいと思う。エースナンバーとか諸悪の根源ww ピッチャーなら背番号28とか外野手なら背番号51とか31なんかをぜひ、と思う。ショートは2で決まりだw
ま、ニッポンの思考停止の象徴的存在として、高校球児の肉体を犠牲に連綿と続く夏の甲子園、ってのも、高校の時にリリーフに向かったら「相撲じゃないんだぜ~」と野次られたオレとしては、一興に思うけどねww
もっとも、50歳近くまで草野球を楽しんだ身としては、多少の故障はあれど野球を身に付けていた、ってのは良かったと思っている。二塁走者だったときにレフト前ヒットで本塁を狙ったら、もう逃げ馬の最後の直線のように脚は一杯なんだけど、キャッチャーの視線を見てレフトからの返球の前に滑り込んで背中にボールを受けてセーフ、とか若いだけではできないこともあるのが野球なんだよねww
つい2、3日前に巨人の杉内投手がノーヒットノーランを達成した。しばらく前に、横浜の三浦投手が9回まで行って惜しいところでノーヒットノーランを逃してしまった。この2人の9回のピッチングというのは、どちらも「記録」を意識していながら、まったく逆のアプローチで明暗が分かれたと思う。
三浦投手は、9回まで四球のランナーだけで、1本のヒットも打たれていなかった。しかし、9回、阪神の代打・桧山にツースリーにしてしまい(ま、これが痛かったが)、さらに、「四球は嫌だから」とストライクで勝負してライトオーバーのあわやホームランかというヒットを打たれて記録が途絶えた。
一方、杉内投手は、9回2アウトまで一人の走者も出さない完全試合だった。しかし、最後のバッターに際どいところを見逃されて四球。「パーフェクト」は逃したものの、次のバッターを打ち取ってノーヒットノーランを達成した。これも確かカウントはツースリーだったと思うけれど、ここで際どい球、振ってくれれば空振りか当たっても凡打、見逃されてもストライクなら三振、最悪でも四球でノーヒットノーランは続く、という投球を冷静にしていたように見えたんだよね。
ホークス時代に、打たれた悔しさで拳骨で壁を殴って商売道具の手を骨折した人とは思えなかったし、記録ってのはこうやって達成するもんだ、ってメッセージに見えたね。そりゃ、完全試合もしたいだろうけど、それを狙いつつ、最悪の結末(ヒットを打たれること)を避けた結果のノーヒットノーランだからね。
ひとつ気になったのは、阿部捕手が声かけにマウンドに行ったことだね。まったくの無駄というか、百害あって一利なしの行動だと思ったね(苦笑)。杉内投手も、後のインタビューで「まったく覚えていません」とのことで、覚えていても無意味だよ、って言ってるようにしか聞こえなかった。
ま、記録はその人のものだから、好きにやった結果をぐちゃぐちゃ蒸し返すな、って話はあれど、あれほどのベテラン投手でも「四球は嫌だ」と考えているのか(ま、ホントかどうかは分らん。手元が狂って甘くなったのかも知れん)、と思ったし、これからも記録に挑む選手はたくさんいると思うけれど、この辺をクリアできていないと、達成できる記録も達成できないと思うんだよね。ピッチャーってのは、さすがオレだタイプが多いし、有り余る肉体的能力とセンスで誤魔化しているけれど、熱くなっててアタマが真っ白、なんてことも多いんだよね(笑)。
要するに、惜しかった、結果はしようがない、がんばった、本人も納得(んな訳ないと思う)、で終わらせるなよ、ってことなのだな。これは、何にでも言えることなんだけどね。
ま、オレなんかは、リリーフで出て行ったら「相撲じゃないんだぜ~」って野次られたとか、7連続四死球うち3連続死球(相手のキレた態度を審判が注意していたよ:笑)だったとかで、ノーヒッターなんて夢のまた夢なんで、まず、尊敬しろ、って話なんだけどね(三浦さん、すいません。小学生の頃からの大洋ファンなんでお許しを:笑)。
2012/06/02 カテゴリー: Life, Sports | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
なぜだか分からないが、硬式野球の練習をしている夢を見た。試合前にやるようなシートノックとボール回しを延々繰り返していた。
ポジションはショート。サード寄りのゴロを回り込み気味に捕って、セカンドベースにめがけて投げ、セカンドがそのボールを捕ってベースを踏みファーストに転送し、ゲッツーの完成。次は、セカンドベース寄りのゴロを捕ってセカンドにトス。さらに、セカンドゴロのときはセカンドベースに向かって走り、セカンドからの送球を捕ってファーストへ転送。三遊間の深いところでゴロを逆シングルで捕り、右足を踏ん張ってファーストに遠投、などなど。
土や小石を跳ね飛ばして転がってくる硬球の重み、グラブで受けたときの手のひらの痛み、送球後の肩や肘の感覚などが妙にリアルだった。ノッカーがまた上手い。見事なコントロールで楽には捕れないところに転がしてくる。
中学、高校(1年の夏まで:笑)と野球部だった。あとは、三十過ぎてから15年くらい草野球をやっていた。中学のときはショートだったので、今でもショートから見るホームベース方向が一番落ち着く野球の景色なんだが、さすがに四十過ぎた頃から、ショートの運動量がキツくなってきて、サードを経てファーストに回った。ファーストからの景色は完全に逆で動きも逆なんだけれど、草野球の内野からの送球ってのは荒れ放題なので、ファーストの存在意義ってのはそれなりにあるってのが分かった。ゲッツーだってファーストが身体を伸ばして捕って完成だからね。
球春、ですなぁ、、、。
2011/03/20 カテゴリー: Life, Sports | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
8月に納車になったビアンキのシングルスピードであるが、ポジションがまだ完全ではなくて、まだまだ試行錯誤の段階。とりあえず、ボルトを緩めて調整できるところは大体完了したので、いよいよパーツを交換して調整する段階に。やはりこうなったか、ということで。
というわけで、そのまま調整できる
・サドルの高さ
・サドルの前後位置と傾き
・ハンドルの角度
だけではどうにもならないところってことで、まずは、というかこれ以上のことをしようとしたらハンドル交換になっちゃうと思うんだけど、ハンドルがけっこう遠い感じなのでステムを交換してみた。
写真上が最初のステムおそらく10センチ、下が新しいステムで6センチ。8センチと迷ったんだけれど、そこまで微妙に追い込んでない気もしたし、チョイ乗りも多いので、効果が実感できたほうが良いかと6センチにしてみた。
念のため失敗だったときのことも考えて、3200円の安物を選択(笑)。ま、それでも、全体の価格の5%ほどではあるのだが、、、。高いのは1万円とか平気で超えるからね。
乗った印象は、やはりハンドルが近くなって乗りやすくなった、ってことかな。前傾が緩和されて凝りまくっている首が楽。ハンドルの角度もちょっと下げ目にしてグリップを遠くして、全体で3センチくらいポジションが後ろに寄ったかっこうだな。サドルの位置は変更していないけれど、実は「本当はもう少し前かな、でも、あまり重心が前になっても嫌だな」ってところにしていたので、ステムを短くしたことで、落ち着いて尻を乗せていられるようになった。
問題は見た目だね。いかにも溶接しましたってのがなんだか目立つし、そもそも短いステムってのはあまりカッコの良いものではないな、、、(苦笑)。
ま、とりあえず、足の自由が奪われてどうにもしっくり来なかったトゥクリップを外して(ペダルは交換してない)、今回ステムを交換して、ようやく自分の自転車だというアイデンティティが出てきたような気がするね。
この自転車は、ピスタなんていってるけど、貧弱ながらブレーキも前後についているし、後ろのハブはフリーで空転するので、いわゆるママチャリと同じ変速のないただの自転車なんだよね(リアホイールを逆につけるとリヤリジッドになって空転しないようにできるらしいが、そうする気はまったくない)。さすがに23mmのスリックタイヤは細いのでペダルは軽い。変速がなくても、ほとんど困らないね。平坦な舗装路ならこれほど楽な自転車はないと思う。
次は、ボトルケージ(取り付けの穴がない)あたりなんだけれど、100均などでマジックテープ等のが売っているから、ま、そんなんで良いか、と考えているところ。
ちょっと最近乗ってないので、緩んできたよ。ボトルケージを付けて50キロくらい走らないとね。
2011/01/20 カテゴリー: Current Affairs, Sports | 個別ページ | コメント (0)
ビアンキは、サドルの高さと前後位置、ハンドルの角度を調整して、ある程度のポジションが出てきた。自宅と仕事場の約20キロ(ずっと川沿いなので変速は不要な道。写真は鶴見川の鴨居付近でちょっと一息)を往復。平坦な道だと、こんなに軽く楽に走れる乗り物はない。
さすがにシングルスピードなので、いつも60ケイデンス以上でという訳にはいかないし、そういう走り方(すごいスピードだよ:笑)をするものでもないが、よほどの急坂でない限りちょっと腰を浮かすだけで登っていけるし意外に困らない。
ロードバイクってのは、思ったよりハンドルが遠くて低い。慣れの問題もあると思うけれど、けっこう前傾がキツく感じる。ポジションが固まるまで、もうちょっとかかる感じだな。ま、人生初のドロップハンドルのロードバイクなので(笑)。
ペダルのトゥクリップ(つま先を固定するストラップの付いた金具)は、いまひとつか?足の位置が制約されて実は最適なポイントで漕げないし、走り出したときにつま先が入らないと足元に注意が行ってしまって危険だ(笑)。地面の方に垂れたときには地面にこすってしまうので使わざるを得ない。外してしまうのも手かな?
で、こっちは、今まで乗っていた「MARIN point reyes」の2001年モデル。
けっこうポジションはスポーティにしたつもりなんだけれど、ロードに比べるとなんだかホッとするポジション。やっぱり、ちょっと乗るにはこっちのほうが乗りやすいかな?
クロスバイクにしては細いフレームなんだけれど、クロモリの細身のフレームに比べると、角断面のアルミフレームはなかなかゴツい感じがする。乗り味は、アルミなんでけっこう跳ねる感じがあって、フロントフォークをカーボンにして以降フロントの突き上げはかなり解消したけれど、全体の性格はそう大きくは変わってない。今回、クロモリのロードに乗ってみて、いわゆる「鉄はしなやか」ってのが良く分かった。
ま、でも、10年近く乗っていて、だんだん自分なりにカスタマイズしてきたので、糟糠な感じは悪くない。交換したりいじったりしたところは、
・タイヤ(もともと32mm幅のブロックパターンだったのだが、街乗り用のミシュラン28mmに)
・フロントフォーク(アルミをカーボンに)
・ハンドルバーをちょっと短いものに交換
・サドルを肉薄のものに交換
・ボトルケージを付けた(ボトルは使い古しのペットボトル:笑)
・ベルを付けた(まず使わない)
・バーエンドにバーテープを巻いた(これなかなか良い)
・右のバーエンドの根元にバックミラーを付けた(これも相当良い)
・ブレーキパッドをちょっとグレードの高いものに
くらいか? 自分仕様って感じで乗っててとても落ち着くのがいいところ。
シマノ27段変速(MTB仕様のローギアードなもの)なので、たいていの坂は登っていける、ってのも良いところ。
これはこれ、ロードはロード、ですかね?
2010/08/09 カテゴリー: Current Affairs, Sports | 個別ページ | コメント (0)
5月のある夜、酒に酔ってネットショップで衝動買いした自転車がようやく来ました。そうか、5月30日の大転倒(まだ左手首が多少痛いよ)は、この発注に怒った現行クロスバイクの謀反であったか!?(苦笑)
写真のごとくビアンキのロード、カラーはいわゆる「チェレステグリーン」ですね。結局それかよ、という感じもなくはない(笑)。ま、ビアンキとは言っても、OEMの安いクロモリのフレーム(そっけない溶接)、変速なしのシングルスピー ド、クイックリリース・ハブさえ付いてない、ってチープでシンプルな仕様の自転車ですね。
クロモリフレームには乗ってみたいと思っていたのだけれど、なかなか普通のロードは良いお値段で手が出ない。最近、河川敷を走ることが多くて、気がつくと今日は1回も変速しなかった、なんてことも多々ありの状況で、シングルだったら、こんなのも安く買えるよ、ってことで。
超高級モデルでもない(電動ママチャリより安い:爆)のに、納車待ち2ヵ月半(クルマより長い:苦笑)ってのもなんだかな、と思いますけどね。それでも、専用のタッチアップペイントや仏式バルブと英式バルブのアダプターとかが同梱されていて、なかなか気が利いていますね。特にタッチアップペイントはありがたい。
いま乗っているクロスバイク(シマノ27段変速でバーエンド付き)と並べると、いかにもシンプルで余計なものはなにもない感じが 悪くないですね。クロスバイクも普通に考えると相当シンプルな方だとは思うんだけれど、それでもシングルのロードに比べると、やっぱりいろいろ付いている 感じが漂っている。
通販で買ったので、一応の組み立てはしてくれているのですが、しばらくはポジション出しの期間ですかね。ま、とりあえずできるこ とは、サドルの高さと前後の位置、ハンドルの角度、くらいで、大体は合ったかなってところかな。例えば「ステム」を交換するなんてこともできなくはないですが、そういう新たにパーツを買わな きゃならんことは、そのうちにですね。
クロスバイクのときも、最終的にポジションが固まるまでにかなりの期間かかったので、ま、これもそんなもんかな、と。ちょっと走った感じでは、さすがにタイヤが細い(23×700c)ので走りが軽い、シングルのギア比はなかなか絶妙、くらいかな?
あくまでシングル(ママチャリと同じ、とも言う:笑)であって、「ピスト」ではないので誤解のないように(笑)。ちゃんとしたブレーキが前後に付 いているし、リアのハブもフリーです。ブレーキなし、リア固定のピストを街中で乗ってる人と同一視されたくはないなぁ、、、。
2010/08/07 カテゴリー: Current Affairs, Life, Sports | 個別ページ | コメント (0)
先週の日曜午後、ダービーの直前に、久しぶりに自転車ですっ転んでアスファルトにしたたかに落ちました(苦笑)。ダービーの日に落馬ならぬ落車。いや、おっさん、なかなか恥ずかしい。
けっこうな下りをブレーキ掛けながらだったのだけれど、ペイントのラインだけだと思ったら15mmくらいの高さの縁石(ま、バリアフリーなんだろうけれど、、、)。それに前輪が当たってロック。リヤが浮いて、いわゆるジャックナイフ状態になり、見事に前方に飛んでしまった。
前方に飛んだ後は、一瞬のことなのでよく覚えてないんだが、もろもろの傷とかから判断するに、どうやら両手(左ひざも軽く当たったらしい)から着地して受け身しつつ前方に一回転して止まったようで、ま、大事には至らず。右手の手のひらを少々擦りむいたのと、左手首と肘がひねるとちょっと痛い、くらいで済んだのは幸運だった。背中のデイパックにウインドブレーカーを入れていたのもクッションになったみたいで、デイパックが多少擦り切れていた。
転んだところにちょうどバス停のベンチがあったので、ボトルの水で擦り傷を洗って痛みが引くまでちょっと休んで、自転車(バーエンドなどに多少の傷、程度で走行には問題なし)にそのまま乗って帰ってきました。
頭から行ってたら、クルマが来たら、電柱があったら、下手すりゃ両手首が折れたかも、などなど肝を冷やしましたねぇ、、、。エイリアンみたいなヘルメット(布製のキャップは被ってますが)や夏でも手袋(寒いときはしていますが)、ってのも、バカにしたもんではないなぁ、、、。
というわけで、けっこう痛い目にあったので夏用手袋(写真)を買いました。パキスタン製2100円。ちなみに冬用は百均の安物を使っている。フリース地で手のひら部分にちょっと合成ラバーの補強がついたヤツ。冬には夏用に重ねるとよいかも。
自転車用品ってのは、安全性や機能性は分かるけど、いかにもな格好はアレだなぁ、道具ばかり揃えてるってのもなぁ、そもそもけっこういい値段(ウエアとか高すぎ)なんですよねぇ、とかで、最低限(ま、人によって最低限の基準は違うと思いますが)のものしか買ってなかったんですけどね。
ま、人間、痛い目に遭わないと分からないもの、ではあるかな?(苦笑)。とりあえず、手のひらの擦り傷は1週間でほぼ治ったけれど、自転車の傷は放っておいても直りません(笑)。
引越しで古い本が出てきて、なんだけれど、1995年に46歳で亡くなった山際淳司の「スローカーブをもう一球」(1981年刊)を再読中。
山際氏が、ナンバー創刊号に書いてノンフィクションライターとしての評価を確立した「江夏の21球」も収録されている。
いやー、最初の二編、甲子園球児の「八月のカクテル光線」と「江夏の21球」で、もう、じーんと来てしまった(寄る年波で涙腺がゆるくなってきたか?:笑)。
やっぱり、野球は面白いなぁ、、、。
ま、でも、野球を知らない人には、この二編が何について書いてあるのかさえ分からないと思いますね。
ま、この辺がオリンピックから外れる理由かな?(笑)
「江夏の21球」については、YouTubeに江夏本人の解説が付いたテレビ番組がアップされているので、それと付き合わせてみるのも面白いですね。
(衣笠が声をかけにマウンドに来るのが最高ですね)
高校野球といえば、下記なんかも相当にじーんと来ます。
(相手のピッチャーが一言かけにいくのがイイ)
というわけで、オープン戦も始まって球春ですねぇ、、、。
2010/03/04 カテゴリー: Books, Sports | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
いやぁ、バンクーバー五輪もたけなわですが、ほとんど見る機会がないですね(笑)。
個人的には、夏の五輪は人間の生の肉体で道具なしでどこまでいけるか、という肉体の限界を試す勝負、冬の五輪は道具を使ってどれだけのスピードを、あるいは距離を実現できるか、というちょっと違った意味での肉体の限界を競う勝負だと思っています。
例えば、スピードスケート500mと陸上の100m、あるいは走り幅跳びとジャンプ、というような感じです。リュージュやボブスレーなんかは、自動車レースに近い。
特に冬の高速系の種目は、外傷による命の危険と隣り合わせです。滑降が一番危険だと思いますが、男子滑降で銀メダルだったスビンダルも1年くらい前にジャンプでミスして大怪我をしています。時速160キロで転倒ですから、考えたくもないですね。過去には、ターンのミスでコースを外れてネットに片足が引っかかったために、又裂きになって血まみれになって亡くなったという悲惨な事故もありました。
そういう意味では、「カーリング」なんてのは、やっぱり「ヤクモノ」(男子もあるんですね、、、;苦笑)で、フィギュアなんてのもかなりの「ヤクモノ」だと思います。ま、はっきり言って、ちょっと騒ぎすぎ(笑)。芸術点とかの主観的な評価ではなくて、タイムとか距離とかの数字で競うほうが、分かりやすいしスリリングです。事前にジャッジにプレッシャーをかけたりするような話はなんとも調子が悪い。
その点、スノーボードはあまりそういうことはなくて、かなり危険なスポーツだと思いますが、ハーフパイプの印象もあって、なんとなく軟弱な感じで扱われているように思います。オリンピックでは、ハーフパイプ、スノーボードクロス、パラレル大回転で、アルペンの滑降やノルディックのジャンプのような種目がないのがちょっと残念な気がします。これは、滑降的なものはなくはないが、スノーボードに向いてないのでほとんど行われていない、ということのようです。
気になるのは、スノボ、スノボって略しすぎではないか、ということですね。フィギュア、カーリング、アイスホッケー、ノーマルヒル、ラージヒル、ショートトラック、スピードスケートなどなど、ぜんぜん省略しないわけですが、なぜかスノーボードはスノボと表記されることが多い。
ダメな感じだなぁ、と思っていましたが、これ、やはりスノーボードについての理解とリスペクトが不足しているからなのではないかと思います(ま、クロカンなんてのもありますが、、、)。
2、3日前の日経本紙のスポーツ面の丹羽政善氏のコラムがこの辺の答えの一部ではないかと思ったので、かいつまんで紹介しておきます。
曰く
・そもそもまったく違うものなのにスキー系とひとくくりにされている
・こういう状況に反発して伝説的なカリスマボーダーが長野五輪をボイコットしたが、その声も届かなかった
・五輪のようなユニフォームを着て国を背負って戦うという価値観はボーダーにはない
・スノーボードは自由な表現活動であって、点数で順位をつけることに反発しているボーダーも多い
・そのため、五輪に出ないような連中にメダル級の芸達者がごろごろしている
要するに、カルチャーやライフスタイルがこれまでのスポーツとはまったく違う、ってことなんですね。ノルディックとアルペンの次のカテゴリではない、ということのようです。
それが理解されていないので、結局、
「パーティに招待されたので行ってみたら、席は用意されてなかった、という状況で居場所を探している。」
ということなんだそうです。なかなか上手い表現ですね。
2010/02/24 カテゴリー: Current Affairs, Sports | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)