サブジというのは、ドライなカレー、インド風炒めものを意味する。
先日、中華料理屋で食べた「小柱と野菜の四川風炒め」にインスパイアされて、「ベビーホタテと野菜のサブジ」を作ってみた。
ベビーホタテは、スーパーで1パックいくらで売っているホタテの稚貝。北海道あたりの定食屋だと、味噌汁に殻付きの稚貝がたくさん入っていたりするけれど、普通に売っているのは、貝殻から外して茹でたもの。加熱してあるのでサラダなどにしてそのまま食べられるが、パッケージに「生食用」と書いてあるのは、なんか変ではないかとも思う。茹でたり蒸したりしてあるものを生食用というのは、ヤリイカやタコなんかもそうなんだけれど。
そういうわけで、パプリカ、ピーマン、シメジなどと合わせてインド風に。サラダ油でショウガのみじん切りを熱して、玉ねぎを軽く炒め、トマトの粗みじんを加える。馴染んできたら、塩とスパイス(パプリカ、ターメリック、カイエン)でドライなマサラにしたところで、先に野菜を投入。少ししんなりしてきたら、ベビーホタテを投入して、最後にガラムマサラを少々。ホタテに火が入りすぎると台無しなので、余熱で全体に火が通るくらいの感じで完成。
冷めていくときに、ホタテの味が全体に行き渡るので、出来立ても良いけれど、10分くらい経ってからも美味しい。ベビーホタテ(立派なホタテを育てるために間引きされた捨て駒の稚貝)だけに、先に3分の1くらいを入れて出汁用の捨て駒にしてしまい、残りは食べる直前に投入、という手もあるだろうか。あるいは、干し貝柱で作って、戻し汁を使う、など。
材料は下の写真とスパイスと塩、サラダ油。材料を切る時間も含めて、調理時間は20分かからないくらい。「今日は本格インドカレーを作るぞ」などと力み返らずに、あり合わせの食材、スーパーで目に付いたものなどで、サクッとインド風にまとめてしまうのが、毎日食べても飽きない「インド家庭料理」の楽しさ。
・参考リンク
2)「ガラムマサラ」とは何なのか?
16)「毎日カレー?」インドにおけるカレーの概念と日々の食
17)「インド家庭料理」を身に付けるために必要なことは何か?
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