インドカレーとはいえ、インド風家庭料理であり、日本で手に入る食材で作るのが楽しさでもある。和食には、鶏大根という料理があるが、これをインド風にしてみると、思った通りの美味さなのだった。インド料理と和食の間には、共通するものがとてもたくさんあると実感できる。
今回は、味の沁みた大根と骨から身離れ良くホロホロになった鶏肉、というイメージで鶏は手羽元を使った。胸肉を使うとなると、大根は味が沁みているけれど、鶏は煮え端のふわっとした食感を味わいたい。そのためには、まずは大根だけを煮込んで、十分に味が沁みた後に仕上げに鶏胸肉を投入、ということになる。手羽元の場合は、それなりに煮込まないとホロホロにならないし、煮込むことで鶏の出汁も出る。大根と鶏がどちらも丁度良くなる頃には、大根にはカレーと鶏の味わいが沁み込んでいる。
インドカレーと根菜類は好相性だ。野菜カレーならレンコンが欲しいし、蕪と鶏胸肉のカレー(これについては別エントリーを後日作成の予定)に至っては、蕪も鶏も短時間で火が通るうえに、火が通りすぎると台無しなので、素晴らしい相性なのだ。
・参考リンク
12)ひと味違ったカレーに「蕪」はいかが?
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