鶏挽き肉のキーマカレーは、インドカレーの基本中の基本の一つ。キーマは挽き肉を意味する。なので、マトンのキーマカレーもある。
スパイスも3種類しか使わずシンプルだし、誰でも、まず失敗なく作ることができる。さらに「いつもの分量」を決めておくと、出来上がりが安定する。写真のような感じにできるはずだ。
以下、いつもの分量の例(下の写真)。なお、鶏挽き肉といったら胸肉の挽き肉のこと。もも肉を挽いてもらっても良いけれど、ちょっとくどい感じになる。胸肉が好適だ。
・鶏挽き肉 500g
・トマト 2個
・タマネギ 1個
・ニンニク、ショウガ 各30g
・パウダースパイス
パプリカ 30㏄
ターメリック 15cc
カイエンペッパー 5cc(辛いのが苦手な人は半分に)
・塩 10㏄程度(全部入れてしまわずに最後に塩気を調整する)
・ガラムマサラ 5㏄
・水 600㏄
ニンニク、ショウガは、みじん切りにする。ニンニクはなるべく細かく、ショウガはちょっと粗めに。トマトは粗みじん、タマネギも微塵切りにする。
鍋にサラダ油を敷いてニンニクを炒める。きつね色になってきたら、タマネギを投入してさらに炒める。タマネギが透き通ってきたら、ショウガを投入して炒める。
ショウガにざっと火が入ったら、トマトを投入してさらに炒める。全体がペースト状になってきたら、パウダースパイスと塩を加える。鍋肌に木べらで押し付ける様にすると早くペースト状になる。
スパイスが全体に馴染んで火が通ったら(マサラの完成)、鶏挽き肉を加えてかたまりができないように木べらなどで良くほぐして、トマトベースのマサラと馴染ませる。全体に均一な鶏そぼろペーストの状態になったら、水を500㏄程度加えてサラサラな状態にして、強火で煮込む。
アクが浮いてくるが取る必要はない。強火で煮続けてアクがなくなってきたころに塩気を確認して足りなければ塩を足す。塩気がキツいと思ったら水を足す。味が決まったらガラムマサラを振り入れて火を止める。
これで、美味いキーマカレーの完成だ。
キーマカレーは、そのままで食べても良いし、何か別のモノを入れるカレーベースとしても機能する。例えば、大根、蕪、豆、ジャガイモ、ナス、オクラなどの野菜がとても良く合う。鶏肉を入れると、ダブルチキンの贅沢なカレーになる。
また、トッピングとして、パクチーやホウレンソウなど緑の野菜を刻んだもの、ショウガの千切り、生クリームを少量回し掛けるなども、見た目も良くなるし、味わいのアクセントにもなる。
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