鶏挽き肉(鶏挽き肉といったら鶏胸肉のこと)で作った「トマトベースの基本のキーマカレー」は、実は、カレーベースとしても機能する。追加する素材に合わせてスパイスを1種類か2種類追加するだけで、追加した素材の味わいが引き立てられた、別物のカレーにすることができる。
今回は、プレーンなキーマカレーに
・クミンとジャガイモ
・アジョワンとナス
を追加して2種類のカレーに仕立てた。
インドカレーでは、「ジャガイモにはクミン」「ナスにはアジョワン」というのが、和食でいうところの鮪に山葵、鰻に山椒のような大定番なのである。
ジャガイモの方は、ホールのクミンをテンパリングしても良いが、今回はクミンパウダーを追加した。キーマカレーを温めて、クミン、カイエン(辛くしたかったので)を適量加え、そこに食べやすい大きさに切ったジャガイモ(煮崩れにくい品種がおすすめ)を投入して煮込む。ジャガイモに火が通ったら、ガラムマサラを振り入れて火を止める。
ナスの方は、食べやすい大きさに切ったナスをアジョワンを入れて熱したサラダ油で7割方火が通るくらいまで炒めておく。温めておいたキーマカレーに炒めたナスを投入して、ナスに完全に火が通ったら、ガラムマサラを振り入れて火を止める。
シンプルな味わいのキーマカレーが、クミンとアジョワンで異なったスパイシー感を得て、ジャガイモとナスを美味しく食べられる。
注意すべき点としては、あまりいろいろな素材を入れない、だろう。何がテーマだか分からなくなってしまうし、スパイスの追加もシンプルにしておかないと、結局、素材の良さもそれを引き立てるはずのスパイシーさも、良く分からなくなってしまう。
ナスとジャガイモだけではなく、オクラ、蕪(葉も入れる)などもとても良い。追加するスパイスは、いずれもカスリメティだろうか。
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