冷蔵庫にオクラ5本、ミニトマト4個、親指の第1関節から先くらいのショウガが残っていたので、オクラのサブジ(ビンディマサラ)をつくってみた。何かもう一品おかずが欲しいな、というようなときに丁度良い分量だ。キーマカレーとこれで、インド風一汁一菜にもなる。
ニンニクもタマネギも省略ではあるのだが、スパイスのおかげで紛れもないカレーに仕上がる。カイエン多めでビシッと辛くする。
まず、鍋に油を敷いて、クミンシードとカロンジ(各1.5ccくらい)をテンパリングして香りが立ってきたら、ショウガのみじん切りを投入して炒める。ミニトマトは縦に4等分、オクラも4等分くらい(お好みで)に切っておいて、これらも加えてさらに炒める。
全体に馴染んだら、パプリカ8cc、ターメリック5㏄、カイエン5㏄(辛いのが苦手なら半分に)、塩2㏄程度を加えて、スパイスに火を通す。ミニトマトだけだと水分がちょっと不足気味なので、無塩のトマトジュースをちょっと足して煮詰める感じで加熱する(水でも良い)。
塩気を確認して、最後にガラムマサラ2.5㏄程度を振り入れて全体に混ぜ込んで火を止める。
オクラ、ミニトマト、トマトジュース、ショウガ、スパイス、塩だけなのに、なんで!? ってくらい美味い。個人的な感覚ではあるけれど、オクラの食べ方として相当な上位に位置すると思っている。オクラを湯がいて、かつお節と醤油で食べるのに匹敵するのではないか?
ポイントは、オクラに火を入れ過ぎないこと。しっかりしたオクラの食感と味わいが、スパイスととても良い相性であることが実感できる。
この「トマトが足りないときにトマトジュース」というのは、中華料理の脇屋友詞さんが解説する「トマトとたまごの香り炒め」のトマトの処理を参考にした結果。動画を参考に、まずはパスタ用のトマトソースをつくってみたら、これが抜群だったのでカレーに応用してみた。
フレッシュトマトだけではちょっと味わいが弱い、トマトだけだとちょっと水分が足りない、というようなときにトマトっ気を濃厚にしつつ水分調整するのにとても良い方法だと思う。
無塩のトマトジュースは、冷蔵庫に常備しておきたい。トマトソースやカレーをつくるときに便利だし、コップに注いでタバスコをちょっと垂らすと、そのまま飲んでもとても美味しい。