24日(月)から始まった mixi の「機能要望」サービス 、これは素晴らしいですね。
これまでは、こういったコミュニティ・エンジンのエンハンスメントというのは、それ自体がベンダーのセンスと企画力の表れであり、他社に真似されないように伏せておくのが普通だったと思います。
しかし、今回のmixiのこのやり方は、オープンな場でユーザーからの要望を聞き、それに良し悪しの採点までしたうえで全て公開する、というちょっと信じられないものです。
オープンソースが一般的になって以降、スペックを決める段階からオープンに、というアプローチは、なくはないわけですが、このように1社が自前で提供しているサービスで、こういったアプローチをとることはなかなかありませんでした。
会員数が500万に届こうかという、国内のSNSではダントツの存在であるmixiならではの自信も感じられますし、こういった機能の競争なんて本当の競争ではない、という気持ちの表れでもあると思います。
SNSサービスやコミュニティ・エンジンのスペックや機能については、誰もがここまでやって普通でしょ、という段階に入ったのだと思います。
もう一つ面白いのは、mixiの場合、ニュースなどのコンテンツの面では、トラフィックをmixi内に集めておきたい、という意思が感じられるのに対して、この機能要望ではかなりオープンにしている、ということですね。
それにしても、皆さん、さすがにいいところを突いてきますね(笑)。
普段、漠然と感じている不便さや不満をこうして、はっきりわかる形にすることには、意味があると思います。
今後のエンハンスメントにどのように反映させられるかはこれからですが、このやりかた(Web 2.0っぽいといえば、それっぽい)を誰もが意識しなければならなくなりました。