一つ前のエントリで紹介させていただいたセミナー「FREE FROM THE MEDIA」は、あいにくの雨にもかかわらず、たくさんの方々にご来場いただきました。足を運んでくださった方々に心より御礼申し上げます。
さて、このセミナーは、私が参加しているネットコミュニティのオーバルリンクが@niftyさんと共催で実施したものですが、そのオーバルリンクでは、このセミナーを含む3月14日(金)18時から翌15日(土)18時までの24時間にわたり、インターネット上で24時間限定のWeb放送局を運営していました。
30分、1時間などの「番組」をオーバルリンクのメンバーやその知人などが企画して、生中継しながらチャット等でコミュニケーションをする、という試みでした。私も、カメラやオーディオなど趣味系の話でいくつか番組を持ちましたし、お台場から先のセミナーの様子も中継しました。
このときに利用したシステムが「Ustream.tv」というブロードキャストASPです。
このUstream、使い方が非常に簡単で、しかもロバストです。
PCにWebカメラやビデオカメラをつないで、Ustreamのサイトにアクセスするだけで、すぐにライブ中継が開始できます。
もちろん、Macなどの内蔵カメラでもOKですし、USBでもiLINKでも、ビデオデバイスをつなげば、そのままその映像をアップすることができます。
録画しておいたものを再生しても良いですし、音声を別系統で入力することも可能です。
(写真はUSBのWebカメラをつけたノートPCで中継しながら、デスクトップPCでモニターしている様子)
音声と映像は、別々にクオリティを設定できますので、回線速度もかなり絞ることができます。
実際、お台場からは、FOMAのパケット通信で中継しました。
映像クオリティは落としましたが、音声はミキサーからラインで入れて、そこそこの品質で流すことができました。
中継拠点が複数あっても、その切り替えはとても簡単です。
チャット機能がついているので、映像をみながら、チャットでコミュニケーションができます。
映像とチャットのウインドウは、埋め込み用のタグを生成してくれるので、それを使って、自分のサイトに中継画面とチャットを埋め込むことができます。
しかも、こんな機能が、サインアップしてアカウントを作るだけで全てタダで使えるのです。
丁寧なユーザーインタフェースではないものの、素材としての機能を実に適当な感じでまとめてあり、それを使いやすい形で配置しているのが印象的でした。
今回の24時間プロジェクトでは、お台場、渋谷、恵比寿、大阪、沖縄から中継しました。
チャットには海外からもアクセスがありました。
ニコニコ動画のテキスト分離版、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、ネットでのコミュニケーションが無料でここまでリッチになっていることは、ちょっとした驚きでした。