最近、PCの位置づけが変わったことを痛感させられています。
きっかけは、下記の2製品。
前者は、4万円台の簡易PC。画面はちょっと小さいですが、キーボードもきょう体もしっかりしています。
DVDやCDのための光学ドライブはなくて、メモリドライブは4Gバイトなので、インターネット端末として使え、という意図が良く分かります。
アップルのとても薄いPC「Mac Air」でも、光学ドライブは省略されました。
ソフトをパッケージメディアで買ってきてインストールする、というこれまでの常識が既に過去のものになったことを感じさせます。
後者の NComputing は、1台3万円弱のリモートターミナルで、Windows XPのパソコンをマルチユーザーで同時に利用可能な製品です。
タバコの箱2個分くらいのボックスをLANにつないで、ディスプレイとキーボード/マウスを接続します。
すると、LAN上の任意のパソコンにリモートでログインできるようになります。
1台のPCをマルチユーザーで利用できるもので、各ユーザーはWindows XPを一人で普通にログインして使っているのと同じ感覚です。
仕組みとしては、画面とキーボード/マウスの入出力情報だけを独自プロトコルで転送して実現しています。
ソフトウエアライセンスの問題はなくはないですが、PC本体が1台あれば、余ったディスプレイだけでPCユーザーを増やせます。
最近では、PCの進化はほとんど停滞しています。
そんな状況のなかで、セキュリティの脅威だけは日々増えています。
これだけ普及したPCですが、老若男女の誰もが、セキュリティ対策やソフトのアップデートなどをできるものではありません。
さらに、ノートPCの紛失や情報漏えいなど、PCに起因するさまざま問題があります。
企業にとっても、大きなコスト要因になっています。
どうせたいした進化がないPCなのであれば、安い方がよい、安く済ませることを考えよう。
大事なものはネットのサーバーに置いて、そこをがっちり守ろう。
というようなことを考え始めている状況なのだと思います。
先に紹介したNComputing製品は、私の知人がソリューションビジネスを展開しておりますので、ご興味のある方はご連絡いただければ紹介させていただきます。
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