この4月から、モバイルSuicaにクレジットカードでチャージする場合に、ビューカード以外のカードでは、年間利用料として1000円余計にかかるようになってしまいました。ビューカードなら「当面は無料」という微妙な表現で将来に含みを持たせてあるようですが、ま、JR系のカードでSuicaユーザーを囲い込むための方策としては、理解できるものではあります。
ところが、ドコモの携帯に加えてソフトバンク携帯のモバイルSuicaをビューカードでチャージできるようにしようとしたら、「1枚のクレジットカードで複数の携帯電話の登録は出来ません」というエラーが表示されました。正確には、エラーメッセージは、「このクレジットカード番号は使えません」というような内容で、なぜ使えないのかはモバイルSuicaのWebサイトで調べました。
これは、なんとも今ひとつだと思いますね。携帯は2台持っていても、ビューカードは普通は1枚しか持ってないよなぁ、、、。この制限をかけた意図は分からなくはないのですが、ちょっと余計なお世話な感じもあると思いますね。
実際、携帯電話周りのサービスを見てみると、「リモートメール」(とても便利なWebメールのサービス)にしても、mixiの「かんたんログイン」にしても、1人のユーザーが複数の携帯電話から利用するということを想定しないのがサービスの基本的な考え方にあって、これはちょっと古臭い感じがしますね。
ま、携帯の番号をユニークなIDにしておけば課金が楽なのは分かりますが、かんたんログインは1ユーザーにつき携帯1台だけ、リモートメールは携帯の台数分だけ契約せよ、モバイルSuicaのチャージは1枚のカードにつき携帯1台のみ、というようなサービスでは、はっきり言って不便ですよね。
既に、携帯電話にサービスが紐付いているのではなくて、「ユーザーのアカウント」に複数の携帯電話が存在し、サービスはあくまでもユーザーに紐付くようになっているわけで、実際にこういうことができる環境は整っていると思います。
「ユーザーのアカウント」の実体は何になるのか、それは誰が握るのか、どういったサービスとしてそれを見せるのか、といったことが問題になると思いますが、その辺はそれこそネットビジネスの主戦場でもあるでしょう。
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